2025-08-12 コメント投稿する ▼
愛知県、高校生をマレーシア派遣しグローバル人材育成 企業訪問や現地交流で国際感覚養う
愛知県、高校生をマレーシアへ派遣しグローバル人材育成
大村秀章知事が率いる愛知県は、専門高校生を対象にした海外研修「専門高校生海外インターンシッププロジェクト」を今年度も実施し、マレーシアへの派遣を行う。目的は、異文化交流や現地での実務体験を通じて、主体性と国際感覚を備えたグローバル人材を育成することだ。
この事業は2015年度から続く取り組みで、東南アジアの企業でのインターンシップや現地高校生との交流、文化体験などを組み合わせて行われる。今年度は8名の専門高校生が参加し、8月17日から26日までの9泊10日間、現地で活動する。
「海外での経験は一生の財産になる」
「現地の高校生との交流が楽しみ」
「異文化に飛び込む勇気を持ちたい」
「就職や進学にも活かせる経験になる」
「愛知の代表として恥ずかしくない行動を心がけたい」
派遣校と参加生徒の背景
参加生徒は、愛知県立愛知総合工科高等学校理工科、岡崎工科高等学校電気科、豊川工科高等学校情報デザイン科、木曽川高等学校総合ビジネス科、東海樟風高等学校総合情報科、岩津高等学校調理国際科、豊橋南高等学校生活デザイン科、半田農業高等学校農業科学科から選ばれた。分野は工業、情報、ビジネス、調理、農業と多岐にわたり、参加者はそれぞれの専門性を持ち寄ってプログラムに臨む。
研修プログラムの内容
訪問先はJETROクアラルンプール事務所、在マレーシア日本国大使館、全日本空輸(ANA)クアラルンプール支店、Thermos Malaysia、Kewpie Malaysia、AEON Malaysiaなど、日本企業や現地法人が中心となる。また、ドラゴンフルーツエコファームでの農業視察、歴史文化体験、現地高校生との「ブラザー&シスタープログラム」なども組み込まれている。
これにより、参加生徒は企業活動、国際ビジネス、農業技術、異文化交流といった多面的な学びを得ることが期待されている。
県の狙いと今後の展望
愛知県教育委員会は、海外研修を通じて生徒が広い視野と異文化への理解を身につけ、将来の地域経済や国際交流の担い手となることを狙っている。研修後は報告会を行い、体験を県内の他校や地域にも還元する予定だ。
大村知事は「グローバル人材の育成は県の将来に直結する重要な課題。現場での経験を糧に、世界で活躍できる若者に育ってほしい」と述べており、この取り組みは今後も継続される見込みだ。