2025-04-22 コメント投稿する ▼
愛知県がパソナと連携し外国人材支援強化へ 新センターで中小企業をサポート
愛知県、外国人材受入支援を強化 パソナと連携し新センター開設
愛知県は、県内中小企業の人手不足解消と多文化共生社会の実現を目指し、外国人材の受入れ支援を強化する。2025年4月30日、名古屋市中村区のJRセントラルタワーズ46階に「あいち外国人材受入サポートセンター」を開設する。運営は人材派遣大手の株式会社パソナに委託され、開所式には大村秀章知事が出席する予定だ。
センターの主な業務内容
- 相談窓口の設置:企業および外国人からの雇用や就労に関する相談に対応し、ポータルサイトを通じた情報発信を行う。
- 伴走型支援の実施:外国人材の受入れに不安を抱える企業に対し、行政書士などの専門家による継続的な支援を提供する。
- 企業向けセミナーの開催:採用準備から定着まで、受入れ段階に応じたセミナーを実施し、企業の理解促進を図る。
- 国内合同企業説明会の開催:名古屋市や刈谷市で、県内企業と就職を希望する外国人を対象とした合同企業説明会を開催する。
今後の展開と予算措置
今後、働く上で必要な日本語研修の実施や、海外からの人材呼び込みも予定されている。具体的には、ベトナムやインドネシアの人材を対象としたオンライン合同企業説明会を開催し、県内企業とのマッチングを支援する。
愛知県の令和7年度予算案では、「多文化共生社会の形成による豊かで活力ある地域づくりに取り組みます」との事業に約5.1億円を投入する予定であり、この内、外国人材受入サポートセンターの設置・運営などには、7795万円を投入する予定となっている。
背景と今後の展望
愛知県は、全国知事会において「新たな外国人材の受入れプロジェクトチーム」のリーダーを務めるなど、外国人材の受入れと共生に積極的に取り組んできた。今回のセンター開設は、その一環として位置づけられる。
今後、センターの活動を通じて、外国人材の受入れに関する情報提供や支援が強化され、県内企業の人手不足解消や多文化共生社会の実現に寄与することが期待される。