2025-04-19 コメント投稿する ▼
馳浩知事、石川県知事選に再選出馬へ 「秋には自民推薦を正式要請」表明
石川県知事選へ再び名乗り 馳浩知事が再選出馬を表明
石川県の馳浩知事(63)が、来年3月に任期満了を迎える次期知事選に出馬する意向を明らかにした。19日に金沢市内で開かれた自民党石川県連の大会で、「政策を整えて、秋には正式に推薦のお願いに参りたい」と語り、再選に向けて動き出す考えを示した。
馳氏は、2022年の前回知事選で初当選。自民党系の候補が3人乱立し、党が推薦を見送って「自主投票」となった異例の選挙戦を制した。そのため今回、自民党の支援を得て、盤石な体制で選挙戦に臨みたいという意向がうかがえる。
能登地震対応に評価の声 県連会長も「議論したい」
県連大会では、同日新たに会長に選ばれた岡田直樹参議院議員が、馳氏の出馬意向に対して「能登半島地震以降、知事は大変な奮闘を続けている。しっかり議論し、推薦を含めた方向性を決めていきたい」と述べた。県連内でも、震災対応に一定の評価があることから、党の推薦に向けての動きが加速する可能性がある。
文教族出身、異色の知事として存在感
元プロレスラーという異色の経歴を持つ馳氏は、1995年に参議院議員として政界入り。その後衆議院にくら替えし、文部科学副大臣や文科大臣も歴任するなど、教育行政に強い影響力を持ってきた。
2022年の知事選では、永年にわたり県政を担ってきた谷本正憲前知事の後継をめぐり保守分裂が起きたが、その中で勝ち抜き、初の地方首長の座を手にした。
今後の焦点は「党の一本化」と「復興の実績」
再選に向けた最大の課題は、前回のような保守分裂を避け、自民党の一本化体制を築けるかどうかだ。また、能登半島地震からの復旧・復興をどこまで進められるかも、知事の実績として問われることになる。
今秋には推薦の正式要請を行う見通しであり、それまでの県政運営と自民党県連内の調整がカギを握る。来春の知事選に向けて、石川県政のかじ取りを巡る動きが本格化していく。