2026-03-09 コメント投稿する ▼
敗れた馳浩氏、19市町で16勝も…金沢市で大敗 石川県知事選 能登半島3市3町は制す
馳氏は、自民党と日本維新の会の推薦を受け、県内19の市町のうち16の市町で勝利しましたが、有権者の約4割が集中する金沢市で大敗したことが響き、僅差での落選となりました。 今回の知事選は、2024年元日に発生した能登半島地震からの復旧・復興が最大の争点となりました。 馳氏は、2024年3月の前回選挙では、当時対立候補だった山野氏に約8000票差をつけて勝利していました。
能登半島地震の影響と選挙の構図
今回の知事選は、2024年元日に発生した能登半島地震からの復旧・復興が最大の争点となりました。被災地の声がどのように選挙結果に反映されるかが注目されていました。
現職の馳浩氏は、県政のかじ取りを継続し、被災地支援を最優先課題とする姿勢を訴えました。一方、新人で元金沢市長の山野之義氏は、自民党出身でありながらも、国民民主党県連の支持や参政党衆院議員の応援を受け、現職への対抗軸を鮮明にしました。
馳氏は、2024年3月の前回選挙では、当時対立候補だった山野氏に約8000票差をつけて勝利していました。しかし、今回は立場が逆転し、山野氏が約6000票差で雪辱を果たす形となりました。
地域別分析:金沢市での大敗が響く
選挙結果を地域別に詳しく見ていくと、馳氏が県内19市町のうち16市町で勝利していたことが分かります。これは、馳氏が県内各地に広範な支持基盤を有していることを示しています。
しかし、その勝利の陰で、金沢市での大敗が致命傷となりました。金沢市は石川県の県庁所在地であり、県全体の有権者の約4割を擁する最大の票田です。この金沢市において、馳氏は山野氏に約3万4000票もの大差をつけられてしまいました。
この金沢市での大敗に加え、白山市、野々市市の2市でも敗北したことが、県全体での得票数に大きく影響しました。広範な地域で勝利を収めながらも、最も票数の多い都市部で支持を広げきれなかったことが、今回の敗北に繋がったと言えるでしょう。
被災地での勝利と、その意味
一方で、能登半島地震によって甚大な被害を受けた地域では、馳氏が強さを見せました。輪島市、珠洲市、七尾市の3市、そして能登町、穴水町、志賀町の3町、合わせて6つの自治体では、馳氏が全ての票を獲得しました。
これらの被災6市町における合計得票数は、馳氏が約3万8000票だったのに対し、山野氏は約2万2000票でした。特に珠洲市では、馳氏が約4300票を獲得し、山野氏の約2100票を大きく上回るダブルスコアでの勝利でした。
この結果は、被災した住民が、復旧・復興を託す相手として、現職の知事であった馳氏に依然として信頼を寄せていたことを示唆しています。しかし、その信頼が県全体の勝利を呼び込むには至りませんでした。被災地の声と、県全体の民意との間に、何らかの乖離があった可能性も考えられます。
敗因の深層と今後の展望
馳氏の敗因は、金沢市での大敗に集約されますが、その背景には複数の要因が考えられます。山野氏が獲得した国民民主党県連や一部国会議員の支援、そして元市長としての都市部での知名度や支持などが、金沢市での票の伸びに繋がったのかもしれません。
また、能登半島地震からの復旧・復興という最重要課題に対し、有権者が現職の馳氏ではなく、変化を求める山野氏に託したという見方もできます。
馳氏は選挙後、自身のSNSで「落選は一重に私の責任であり、力不足をおわび申し上げます」と述べ、1期で知事を退任する意向を示しました。そして、「能登の復旧復興は道半ばであり、県政に停滞は許されません」と、被災地への思いを語りました。
今回の選挙結果により、石川県の県政運営は新たな段階を迎えます。知事交代が、能登半島地震からの復旧・復興プロセスにどのような影響を与えるのか、注目が集まります。山野新知事には、被災地の復興と県全体の発展という、困難な課題に取り組むことが求められます。