2025-05-20 コメント投稿する ▼
「コメ買ったことない」発言に非難殺到 榛葉幹事長は辞任要求、玉木代表は温度差も
「コメは買ったことがない」発言に怒りの声広がる
江藤拓農林水産相が「コメは支援者がくれるので買ったことがない」「売るほどある」と発言したことに対し、野党だけでなく国民の間からも厳しい視線が注がれている。物価上昇が続き、家庭の食卓に重くのしかかっている今、この発言は「庶民をバカにしている」と受け止められかねない。
特に厳しい言葉を投げかけたのが、国民民主党の榛葉賀津也幹事長だ。20日の参議院外交防衛委員会で、「与党の議員が声を上げにくいなら、代わりに私が言う。こんな大臣はもう辞めるべきだ」と強調した。江藤氏の発言が「庶民感覚をまったく理解していない」とし、生活に苦しむ人々にとって許しがたいものであると断じた。
党内でも評価分かれる 代表と幹事長の温度差
ただし、同じ党内でもスタンスは一枚岩ではない。玉木雄一郎代表は同日、「辞任を求めるかどうかは別。発言より、農水相としての成果を出すことが重要」と語り、榛葉氏のような即時辞任要求には踏み込まなかった。党の幹部は「玉木さんはバランスを見て動くタイプ。幹事長とは役割が違う」と話しており、代表としての冷静さを保ちながらも、政権への牽制球は放っている構図が見える。
コメ高騰に苦しむ現場とのギャップ
コメの価格は近年高止まり傾向が続き、特に子育て家庭や年金生活者を中心に、支援団体やフードバンクを頼るケースも増えている。そんな中で、「買ったことがない」と言い放つ大臣の姿勢は、現実からあまりにかけ離れている。言葉が軽すぎるという批判は、野党からだけでなく、与党内や地方議員からもくすぶり始めている。
ネット上でも怒りの声が噴出
SNS上では、怒りと失望の声があふれている。発言に共感する声は見当たらず、冷ややかな反応が目立つ。
「政治家は感覚がズレてるって言われるけど、ここまでとは…」
「給食費も払えない家庭があるのに、『売るほどある』はないだろ」
「この人、本当に国民の生活を見てるのか?」
「こんな大臣に農業政策を任せて大丈夫なの?」
「辞任じゃ生ぬるい。議員辞職でもいいぐらいのレベル」
責任ある立場の発言、問われる資質
発言の真意がどうであれ、政治家は「言葉で政治をする」存在だ。とくに食料を所管する農水相であれば、国民の暮らしにどれほど密接に関わっているかを自覚すべきだ。支持者からの贈答というプライベートな話を公の場で語ることが、どう受け止められるのか。それを想像できないのであれば、職責を果たす資質が問われるのは当然である。