2025-03-19 コメント: 2件 ▼
自民党広島5区候補選びで波紋 宮沢税調会長の次男落選
■選考過程と候補者の背景
広島5区の公認候補選びは、昨年の衆院選で小島敏文元復興副大臣が落選したことを受けて、県連が支部長を公募する形で始まりました。最終的には、今井氏と二郎氏、財務官僚、尾道市議が残り、決選投票の結果、今井氏が選ばれました。今井氏は京都市出身で、東京の法律事務所の代表を務めていましたが、昨年尾道市に転居しています。広島5区の選挙戦で、特に重要な役割を果たすのは尾道市での支持です。
一方で、宮沢洋一税調会長の次男である二郎氏は、広島5区に立候補することに対して、地元から批判的な声が多く上がっていました。宮沢氏の地盤は福山市にあり、広島5区での立候補には違和感を持つ人が多かったのです。「福山の人なのになぜ?」といった声もあり、地元の反応は冷ややかでした。
■地元の声と世襲議員への評価
尾道市の40代男性は、「元々宮沢家は福山が地盤なのに、なぜ二郎氏が広島5区に立候補するのか」と驚きの声を上げていました。「なりふりかまわない印象が強く、支持しようという気にはなれない」とも話していました。また、福山市でも「宮沢家の求心力が弱まっている」との声があり、地元での支持が低下していることがうかがえます。
特に福山市では、現在小林史明環境副大臣が強固な支持基盤を築いており、宮沢家に対する支持が薄れていることが影響しています。世襲議員への評価が低い現状を反映して、地元では世襲に対する否定的な意見が増えているようです。
■今後の展望と課題
今井健仁氏にとって、広島5区の選挙戦を勝ち抜くためには、特に尾道市での支持を得ることが重要です。地元の有権者とのつながりを深め、支持を広げていくことが求められます。しかし、尾道市での反応も冷ややかで、今井氏に対しても「縁のある人じゃないと当選できない」という厳しい声が聞かれます。
また、世襲議員への支持が低下している現状を踏まえ、候補者は新しい政治姿勢を打ち出し、世襲ではない新しい形の政治を求める有権者の期待に応える必要があります。
商品券配布問題などで政府が窮地に立たされる中、次期衆院選に向けた動きがますます加速しています。広島5区の候補者選びは、次の選挙戦の行方を占う重要な要素となるでしょう。