2025-08-12 コメント: 1件 ▼
田母神俊雄氏「自民党は再生不能」高市早苗総裁でも変われぬ構造問題と保守派新党の可能性
田母神俊雄氏、自民党再生に悲観的見方を示す
元航空幕僚長で政治評論家の田母神俊雄氏が、自民党の現状について強い危機感を示した。X(旧Twitter)に投稿した内容では、仮に高市早苗氏が自民党総裁に就任したとしても、党の再生は困難だとの考えを明言している。
高市早苗氏が自民党総裁になったら自民党は再生できるか。私は無理だと思う
田母神氏は、自民党がすでに保守本流から大きく離れ、リベラル寄りの姿勢に傾いたと指摘。さらに、より踏み込んで「反日的な勢力に乗っ取られているのではないか」との懸念も示した。
公明党との連立が招く政策停滞
投稿の中で田母神氏は、公明党との長年の連立によって、自民党が本来の政策を後退させてきたと批判。特に国土交通大臣のポストが長期にわたり公明党に割り当てられていることを問題視し、「これでは外国人による土地取得の制限は不可能だ」と述べている。
この背景には、選挙で勝つために公明党との関係を維持し続ける自民党の姿勢があり、その結果、外交・安全保障や国土保全に関わる政策の実行力が弱まっているとの見方がある。
「やるやる詐欺政党」発言が波紋
田母神氏は、自民党が憲法改正、国家の自立、北朝鮮による拉致問題解決、減税、積極財政といった重要課題に本腰を入れて取り組んでいないと主張。
本当はやる気がないだけなのだ。自民党はやるやる詐欺政党に成り下がってしまった
と辛辣な言葉を投げかけた。この発言はSNS上で大きな反響を呼び、一部の保守層からは「共感しかない」と賛同の声が寄せられる一方、「現実的な政権運営には連立も必要」という反論も見られた。
保守派の結集を呼びかけ
投稿の最後で田母神氏は、自民党内の保守系議員に対し「党を離れて新しい保守政党で団結できないか」と呼びかけた。これは党内改革ではなく、新たな政治勢力を立ち上げるべきだという強いメッセージだ。
実際、ネット上では「保守派新党の可能性」や「参政党など既存の小規模保守政党への合流案」について議論が広がっており、保守再編の動きが水面下で加速する可能性もある。
高市早苗氏への期待と限界
高市氏は党内で保守派の代表格とされ、経済安全保障や憲法改正などに積極的な姿勢を見せてきた。しかし田母神氏は、高市氏の個人的資質を認めつつも、党全体の構造的問題が解決しなければ再生は望めないと見ている。
一部の支持者からは「高市政権なら多少は期待できる」という声もあるが、「小泉進次郎氏や河野太郎氏よりはマシ」という程度の消極的評価も目立つ。
今回の田母神氏の発言は、単なる批判にとどまらず、自民党の体質や連立政治の限界を浮き彫りにした。保守派再編の機運が高まる中、自民党が党内保守層を引き留められるか、それとも新たな保守勢力が台頭するのかが、今後の政治情勢の重要な焦点となりそうだ。