2025-06-04 コメント投稿する ▼
田母神俊雄氏、防災庁構想に異議「利権とパフォーマンス政治より現場支援を」
田母神俊雄氏、防災庁新設に懸念「現場力より利権が優先される」
石破茂首相(仮)のもとで新たに「防災庁」を創設する動きに対し、元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄氏がX(旧Twitter)で警鐘を鳴らした。田母神氏は、防衛省での自身の経験をもとに、新たな組織を作っても現場の力は強化されないと強調する。
「石破総理は組織を作るのが好きだ。防衛省時代には防衛監察本部を作った。…今回防災庁を作るそうだ…パフォーマンス政治の典型だ」
田母神氏は、防衛省時代に「防衛監察本部」を新設した石破氏の過去を例に出し、「現場にはすでに監察官制度があったにもかかわらず、重複する形での新組織が導入された」と指摘。自衛隊員の多くが当時の改革に反発していたと明かす。
今回の防災庁構想も、同じような構造を持つと懸念している。田母神氏は、災害対応の実働部隊として機能するのは結局のところ「自衛隊、消防、警察」であり、「大切なのは現場の訓練や装備の強化であって、新しい役所を作ることではない」と強調する。
「組織を作れば政治家と役所の利権が増えるだけだ。そんなカネがあったら能登の復興にでも当てればよいと思う」
防災庁創設には数百億円規模の予算が見込まれており、震災からの復興支援や地域防災の現場強化に充てるべきではないかという疑問の声も高まっている。田母神氏の主張は、現場経験に基づいた実務的な視点からの提言であり、単なる政治批判ではない。
ネット上でも共感の声が広がる
田母神氏の投稿には、多くの賛同コメントが寄せられている。SNS上では、防災庁構想そのものへの疑問が噴出している。
「田母神さんの指摘はまさに本質。現場が動くのに、上ばかり増やしても意味がない」
「災害対策はスピードと機動力。新しい庁なんて作ってるヒマがあったら、現場にカネを回して」
「能登の人々を見捨てておいて、新しい役所を作るのは本末転倒だろ」
「利権とポストのための組織作りに税金を使うな」
「田母神氏のように経験ある人の声をもっと政策に反映させてほしい」
パフォーマンスではない実効性を問う声
今回の防災庁創設構想は「政治家の成果アピールのためのパフォーマンス」と見られる面が強く、特に自衛隊や消防など、すでに日々現場で活動する人々からは「負担が増えるだけ」との懸念もある。
今後、具体的な設計や役割分担が明らかになるにつれ、田母神氏が指摘するような“形だけの新設”にならないか、国民の厳しい目が注がれるだろう。