2025-05-23 コメント投稿する ▼
年金協議合意に波紋 野田佳彦氏が大連立説を否定「方向性が違いすぎる」
年金協議の合意に波紋 立民・野田氏、大連立説をきっぱり否定
野党第一党の立憲民主党が、自民・公明両党と年金制度改革法案をめぐって協議し、突然合意に至ったことが政界に波紋を広げている。特に、この動きが「大連立への布石ではないか」との憶測を呼び、各方面から注目が集まった。しかし、立民の野田佳彦代表は23日の会見で、その見方を明確に否定。「そんな話は飛躍しすぎている。根本的な政策の立場が違いすぎて、大連立なんて成り立たない」と語った。
食料品消費税ゼロ、選択的夫婦別姓などで自民を批判
野田氏は、立憲民主党が掲げる食料品の消費税率0%や選択的夫婦別姓制度、企業・団体献金の禁止といった政策について「自民党にその気があるとは思えない」と一刀両断。そもそも政権を共有できるほどの共通点がない以上、連立論は論外だと強調した。
さらに、「制度の方向性や財政運営の根本が食い違っている以上、次の段階に進む土壌はない」と、与党との歩み寄りを完全に否定する姿勢を見せた。
不信任案の可能性も 協議決裂なら政権の責任
年金法案の修正がまとまらなかった場合の対応について問われた野田氏は、「もし交渉が物別れになったなら、その責任は極めて重大」と述べ、内閣不信任案の提出も視野にあることをにじませた。与党との協調が成立しない場合には、政権への強い対応も辞さないという構えだ。
前原氏の“首を取りに行け”発言に皮肉で返答
一方、国民民主党の前原誠司氏が、「取れるときに首を取りに行かなければ意味がない」と不信任案提出を促した件について、野田氏は冷ややかに反応。「ありがたいご助言として受け止める」と語りつつも、それ以上は言及を避け、あくまで自党の判断に基づいて進める姿勢を示した。
ネット上の声:支持も疑念も交錯
「野田さん、さすがに現実的。共通点ゼロで大連立なんてあり得ない」
「年金改革を与野党でまとめたのは評価したい。でも裏で何があったか気になる」
「前原さんの“首取る”発言、ちょっとヒートアップしすぎでは?」
「協議がうまくいかないなら、不信任案で正面から勝負すべき」
「また政局の駆け引き。本当に国民の年金のこと考えてるの?」
今回の年金協議の動きが、与野党間に一時的な橋をかけたことは確かだが、その裏にある思惑や政局の読み合いが複雑に交錯している。野田代表の発言からは、立民が独自路線を堅持しつつ、今後の展開によっては強硬姿勢も辞さないという強い覚悟がにじむ。