2025-08-15 コメント投稿する ▼
辻元清美氏「石破総理は潮時」 戦後80年談話の見送りを厳しく批判
辻元清美氏、石破首相の「戦後80年談話」見送りを批判
立憲民主党の辻元清美代表代行は、終戦の日である8月15日に戦後80年にあたる政府談話を発出しなかった石破茂首相を批判した。自身のSNSに「8月15日に談話すら出せなくなった石破総理、そろそろ潮時だ」と投稿し、節目の対応に強い不満を示した。
辻元氏は「がっかりだ」「石破さんらしくない」とも綴り、過去の安倍晋三首相が戦後70年に出した談話を引き合いに出し、「安倍談話の上書きを警戒する自民党右派に気を使って出せなかったのでは」と疑問を呈した。
戦後80年、示されなかった政府の立場
今年は戦後80年の節目であり、国内外から日本政府の歴史認識を示す談話への関心が高まっていた。辻元氏は「新たな紛争や戦争で国際情勢は激変している。国内でも『核は安上がり』といった妄言まで飛び出している。こんな情勢だからこそ、政府の認識を明確に示すべきだった」と投稿。談話を発しなかったこと自体が「最大のメッセージになってしまった」と厳しく批判した。
石破首相は、談話を閣議決定の形で出すことを見送り、代わりに「首相見解」という形で自らの思いを示す案を検討している。ただし、自民党内では保守派を中心に反発が強く、発出には難航が予想されている。立憲民主党の野田佳彦代表は国会で「首相見解を出すべきだ」と迫った経緯がある。
SNS上の反応
今回の見送りをめぐり、ネット上でも議論が活発化した。
「戦後80年に何も言わないのは国際社会への発信不足だ」
「談話を出さないのもメッセージと言えるが、それでいいのか」
「石破首相は決断を避けているように見える」
「保守派に配慮した結果なら情けない」
「外交的にも内政的にも示すべきことはあったはず」
節目の歴史認識をめぐる課題
戦後50年には村山富市首相、60年には小泉純一郎首相、70年には安倍晋三首相がそれぞれ談話を出し、戦争責任や平和主義の立場を示してきた。こうした歴代政権の姿勢に比べ、石破政権が戦後80年の節目に公式談話を示さなかったことは、国内外で評価が分かれる可能性がある。
一方で「談話をめぐって保守とリベラルの対立を深めるより、現実的な防衛力整備や平和外交に力を注ぐべき」との声もあり、今後の政府対応が注目される。