2025-04-18 コメント投稿する ▼
群馬県、県職員の語学研修に約2,500万円 費用は全額税金、外部委託で手配も丸投げ?
群馬県が県職員の語学研修に税金2,500万円 研修先は米国大学
群馬県が県職員6人をアメリカの大学に語学研修へ派遣するため、外部業者に約2,500万円を支出する計画であることが分かった。費用は全額、県の税金から賄われる。
この語学研修は、インディアナ州とネブラスカ州にある2つの大学を対象に、2025年8月から12月までの約4カ月間実施される。県は「国際感覚を持つ人材の育成が目的」としているが、住民の税金を使って行われる上に、自費負担もなく、手配も業者任せという点に疑問の声も出ている。
行き先と研修内容
派遣先は、インディアナ大学インディアナポリス校(IUI)とネブラスカ大学オマハ校(UNO)の2校。各大学に県職員3人ずつが派遣される予定だ。
- IUI(インディアナ州):研修名「Program for Intensive English」。週21時間の語学授業を受け、滞在期間は2025年8月21日から12月16日まで。
- UNO(ネブラスカ州):研修名「Intensive Language at UNO」。週18時間+選択授業6時間。滞在期間は2025年8月21日から12月12日まで。
外部委託で手配、総額2,539万円
この研修にかかる費用の一切(入学手続き、授業料、住居費、教材、健康診断、ビザ取得、航空券、宿泊、現地サポートなど)は、県が業者に委託して手配することになっている。業者に支払う見積上限額は2,539万6,000円。職員本人たちが費用を負担することはない。
県は現在、この「海外語学研修実施支援及び渡航手配等業務」を担う事業者を募集中だ。
県民の視線は厳しく
語学研修そのものは、国際化時代を見据えた人材育成として一定の意義がある。しかし、全額を公費で賄い、職員の費用負担がゼロという点には、「なぜ自費で行かないのか」「一般企業なら考えられない」といった批判の声があがる可能性もある。
県としては、今後この事業が本当に県政にとって有益な成果につながるかどうか、透明性を持って丁寧に説明していくことが求められそうだ。