2025-09-04 コメント投稿する ▼
山本一太知事「総裁選は実施される」 石破首相の解散判断と泥舟政権の行方
群馬・山本一太知事、自民党総裁選は「実施」 焦点は石破首相の解散判断
群馬県の山本一太知事は4日の定例記者会見で、自民党(自由民主党)内で強まる総裁選前倒し論について「私は実施すると思う」と明言した。その上で「焦点は石破茂首相が解散総選挙に踏み切るかどうかだ」と指摘し、中央政界の動きに注目する考えを示した。党内や閣内で総裁選実施を求める声が広がる中、現職知事として政局に踏み込んだ発言が注目を集めている。
石破首相の進退と解散カード
山本知事は「石破さんへの個人的な心情は別にして、客観的に見て首相を続けるのは難しい」と述べ、総裁選の実施は避けられないとの見通しを示した。さらに「名誉ある撤退」を提唱する実力者の声に理解を示しつつ、石破首相が解散総選挙で局面打開を狙う可能性に言及した。知事は「もう一度、(衆院選を)やって、すっきりした方がいい」という閣僚経験者の声を紹介し、政界に漂う不安定さを強調した。
自身のブログでも同様の見解を発信したところ、「変なことを書かないでくれ」と後輩議員から苦言を呈されたことも明かした。それでも「政治の世界は最後は理屈ではなく情念。何が起こるか分からない」とし、常識を超えた政治決断の可能性を指摘した。
「郵政解散」を引き合いに
山本知事は前週の会見に続き、小泉純一郎元首相による平成17年の「郵政解散」にも言及した。当時、参院で郵政民営化法案が否決され、党内外からも反対が強かった中で小泉元首相は衆院を解散。結果的に大勝し、郵政民営化を実現させた経緯を紹介しながら「常識では考えられないことを起こし、突破してしまった」と振り返った。その上で「郵政民営化が日本のためになったのかどうかは検証が必要」と冷静な姿勢も示した。
現状との比較として「1年前に衆院選をやって敗れたのに、もう一度信を問うなんて常識ではあり得ない。だが、政治には理屈を超えた展開が起こり得る」とし、石破首相の判断次第で政治構造が大きく動く可能性を示唆した。
泥舟政権との指摘と国民の視線
自民党内では、参院選の大敗を受けて総裁選の前倒し論や執行部刷新論が相次いでいる。こうした状況は「泥舟政権」と揶揄され、国民からも「内輪争いばかり」との批判が強まっている。ネット上では次のような声が飛び交っている。
「また泥舟内での争い。減税議論はどこへ行ったのか」
「山本知事の発言は現実的だが、自民党全体が信頼を失っている」
「総裁選も解散も国民不在の権力ゲームにしか見えない」
「郵政解散のような奇策は二度と通用しない」
「政治家は情念より国民生活を優先してほしい」
国民が求めているのは、選挙や人事抗争ではなく、物価高や賃金停滞に対する具体的な政策だ。給付金頼みの場当たり策ではなく、恒久的な減税こそが求められている。
政治の枠組み変化と国民の要求
山本知事は「どちらにしても政治の枠組みは変わる。群馬県知事として、しっかり中央政界の動きを見定めていく」と結んだ。総裁選実施か、解散総選挙か。いずれにせよ、自民党内の権力構造は大きく揺れる局面に差し掛かっている。だが、国民の視線は泥舟内での争いではなく、減税を通じた生活支援や経済の立て直しに注がれている。政治の情念が優先されるのか、それとも国民生活第一の政策へと舵が切られるのかが、今後の最大の焦点となる。