2025-07-17 コメント投稿する ▼
中山義隆前市長が石垣市長選に再出馬表明 文書改ざんでの失職経て「事業を前に進めたい」
中山義隆氏が石垣市長選に再出馬へ
文書改ざん問題での失職経て「事業前に進めたい」 市政初の出直し選に注目集まる
失職から一転、再び市政の場へ
石垣市の中山義隆前市長(58)は7月17日、市内の事務所で記者会見を行い、8月17日投開票の市長選に立候補する意向を表明した。3月の市議会不信任決議により失職したばかりだが、「市政を再び担わせていただきたい。これまで推進してきた事業を確実に前に進めるためだ」と語った。
正式な出馬表明は20日の参院選後に改めて記者会見で行う予定。中山氏の再出馬により、石垣市としては市政史上初の“出直し選挙”となる。
「市政にケジメをつけた上で、再び市民に信を問う姿勢は評価できる」
「ただの開き直りじゃないか。説明責任が果たされたとは言えない」
「文書改ざんで失職したのに再出馬は筋が通らない」
「再出馬よりまずは真相究明を」
「事業を止めたくないという気持ちは理解できる」
「事務方のミス」と釈明 不信任の受け入れは混乱回避のため
中山氏は、失職の原因となった専決処分に伴う文書改ざん問題について「事務方のミスだった」と説明し、陳謝。市議会での不信任決議を受け入れた背景には、百条委員会の設置や政治的混乱の長期化を懸念したことがあると述べた。
「仮に不信任案が否決されても、混乱は続いたはず。市政を止めないために、あえて身を引いた」と説明し、「報道では伝わらない経緯があった。誤解を解くためにも、市民や自民党関係者への丁寧な説明を重ねていきたい」と語った。
与党側からの支援については、「自民党市議団の支援体制は明確にある」とし、仮に自公の選挙協力体制が間に合わなかったとしても「出馬の意思は変わらない」と再選への強い意欲を示した。
争点は台湾航路やゴルフ場開発 政策継続の是非問う選挙に
再出馬の記者会見で中山氏が掲げたのは、これまで市政で取り組んできた以下の主な事業だ。
* 台湾・基隆港と石垣市を結ぶ定期航路の開設
* 市内への大規模ゴルフ場建設計画
* 牛肉の海外輸出を見据えた食肉センターの整備
これらの事業について、「反対する候補が市長になれば、石垣の発展の方向性がストップしかねない」と危機感を示し、「継続と発展のために自分の経験が必要だ」と訴えた。
一方、市長選にはすでに市議の箕底用一氏(44)、砥板芳行氏(55)が立候補を表明しており、市政のあり方や大型開発の是非を争点とする三つ巴の構図となる見通しだ。
「市政を推進したいなら、正々堂々と信を問うべき」
「中山路線を継続すべきか、問い直すチャンス」
「台湾航路の話、観光産業には大きな影響がある」
「地元農業や水資源の問題はどうするつもり?」
「事業一辺倒じゃなく、住民生活のバランスを見てほしい」
5選への懸念と中山氏の反論
今回の出直し選挙は、中山氏にとって前例のない「5選目」を目指す戦いでもある。長期政権への批判や“多選の弊害”を指摘する声も上がる中、中山氏は次のように応じた。
「私が前回、市政の長期化を批判して市長になったときは、行政の組織が硬直化し、地域経済も停滞していた。だが私の4期は、改革と発展の歩みだった。これを市民に見ていただきたい」と語り、「同じ“多選”でも中身が違う」と主張した。
また、自民党石垣市支部は前日16日、候補者選考委員会で中山氏の擁立を正式に決定。党の支援を受けた形での選挙戦となるが、野党や無所属勢の共闘構築が進めば激しい攻防となる可能性もある。