和田政宗氏に宮城県知事選出馬要請　出生率1.00改善へ子育て支援強調

2025-09-05 コメント投稿する ▼

和田政宗氏、宮城県知事選出馬要請受け子育て支援の必要性を強調

参議院議員の和田政宗氏が、自身のSNSで宮城県知事選への立候補要請を受けたことを明らかにした。和田氏によれば、要請を行った3団体はいずれも、宮城県の合計特殊出生率が「1.00」と全国46位に低迷している現状を踏まえ、出産・子育て支援の充実を求めてきたという。

和田氏は、自身が不妊治療を経て子どもを授かった経験に触れ、「経済的理由で治療を断念せざるを得ない当事者を救いたい」と語り、議員連盟を立ち上げ保険適用の実現に尽力した経緯を振り返った。そのうえで「思い切った子育て支援が今こそ必要だ」と強調し、少子化克服に向けた強い姿勢を示した。

「宮城の出生率の低さは深刻、政治が本気で動く時だ」
「不妊治療の保険適用を進めた実績は評価できる」
「子育て支援が選挙公約の中心になるのは良いこと」
「ただ財源をどうするのか具体性が求められる」
「知事選が少子化対策の議論を深める機会になってほしい」

出生率低迷に直面する宮城県

宮城県の合計特殊出生率は直近の統計で1.00にとどまり、全国平均（1.20前後）を大きく下回る。全国順位でも46位と下位に沈み、少子化の加速が地域社会の持続性を脅かしている。特に若年層の県外流出や、結婚・出産に伴う経済的負担の大きさが背景にあるとされ、自治体レベルでの抜本的な対策が求められている。

和田氏への出馬要請は、こうした現状に対し、国政での経験と実績を地方行政に生かしてほしいという期待の表れとみられる。

国政での実績と地方への期待

和田氏はこれまで、不妊治療の公的保険適用を推進する議員連盟を立ち上げ、当事者負担を軽減する取り組みを実現させた。自身の体験に基づいた政策形成は説得力を持ち、多くの支持を集めた。今回の発言でも「経済的理由で治療を諦めることがない社会」を掲げ、宮城県の子育て支援に同様の姿勢で臨む意欲を示している。

ただ、出馬要請を受けた段階であり、正式に出馬を決断したわけではない。今後、和田氏がどのような判断を下すかが注目される。

知事選と少子化対策の行方

宮城県知事選をめぐっては、少子化対策や子育て支援が主要争点となる見通しだ。和田氏が強調する「思い切った支援」が具体的にどのような政策として提示されるかは、有権者にとって大きな関心事となる。全国的に少子化対策の強化が求められる中、宮城からどのようなモデルが打ち出されるのかは、他地域にとっても参考となる可能性がある。