2025-05-26 コメント投稿する ▼
日産リーフ生産移管の可能性浮上 栃木県知事が工場存続を要請、EV戦略の拠点化へ
栃木県知事が日産幹部と面会 工場存続を直接要請
栃木県の福田富一知事は5月23日、県庁で日産自動車の幹部と直接会い、同県上三川町にある栃木工場について、現状の生産体制を維持するよう強く要望した。福田知事は「栃木工場は県の中核をなす産業であり、地域経済や雇用にとって極めて重要」と力を込めた。26日の定例会見でそのやり取りの詳細を公表し、地元の不安払拭に努める姿勢を示した。
日産、リーフ生産の移管を検討 追浜工場の動向に注目
面会の場で日産側は、現在神奈川県の追浜工場で製造されている電気自動車「リーフ」の生産について、今後は栃木工場に移す可能性が高いと説明した。追浜工場の閉鎖が取り沙汰されていることに対しては、「正式な決定ではない」と釈明したものの、工場再編が検討段階に入っていることは認めた形だ。
日産は2027年度までに世界の工場数を17から10に縮小する方針を示しており、国内でも大幅な見直しが進む見込み。リーフの生産移管はその一環とされ、電動化を推進する中で生産拠点の集約が進んでいる。
栃木工場がEV戦略の中心へ 「アリア」に続く展開
栃木工場ではすでに電動SUV「アリア」の生産が行われており、今後は新型「リーフ」の生産も加わることで、EV生産の主力工場としての役割が一層高まりそうだ。リーフは近年モデルチェンジが計画されており、日産のEV戦略を担う重要な車種の一つとなっている。これにより、栃木工場は電動車両の集約拠点として位置付けられ、より高度な生産技術の導入が期待される。
地域経済と雇用への影響に懸念も
一方で、工場再編によって追浜や湘南など他地域の雇用が脅かされる懸念も根強い。神奈川県の自治体関係者や労働組合からは、「現場の意見をもっと汲み取るべきだ」との声も上がっている。今後の展開次第では、日産の再編方針が地方経済のバランスに大きな影響を及ぼす可能性がある。
SNSでの反応
「栃木にとっては朗報かもしれないが、追浜の人たちはどうなるのか不安だ」
「工場を一つに集約すれば効率は上がるけど、地域雇用が失われては意味がない」
「福田知事の行動力は評価したい。地元の産業を守る姿勢が見える」
「EVの未来は分かるけど、地域格差が生まれないように配慮してほしい」
「日産の説明、もっとはっきりしてほしい。労働者の生活がかかっている」