2025-03-12 コメント: 1件 ▼
「石破首相では戦えない」—自民・西田議員が総裁交代を主張、党内に波紋
■西田議員「石破首相では大敗必至」
西田氏は「昨年の衆議院選挙で自民党は大敗した。このまま石破首相で参院選に臨めば、さらに大惨敗する可能性が高い」と指摘。党内には同じ思いを持つ議員が多数いるとし、新たなリーダーを選び直すべきだと訴えた。また、次の総裁候補として「前回の総裁選で党員投票1位だった高市早苗前経済安全保障担当大臣がふさわしい」との考えを示した。
■党内の反応は?
西田氏の発言に対し、自民党内ではさまざまな意見が出ている。
- 小泉進次郎氏は「石破首相に直接進言したらいい。かつて石破氏自身も麻生元首相に退陣を促したことがあった。今回も懐深く受け止めるのではないか」とコメント。
- 旧岸田派の松山政司参院幹事長は「石破首相を先頭に一致団結して参院選を戦うべきだ」と述べ、結束を呼びかけた。
- 公明党の斉藤鉄夫代表は「少数与党の今こそ自公が結束すべきだ。公明党は石破政権を支える」と強調。
■野党も批判
野党側からも厳しい意見が相次いだ。
- 立憲民主党の小川淳也幹事長は「西田氏の発言は石破首相の指導力不足が原因ではないか。ただ、西田氏自身も選挙を意識しての発言なら、どっちもどっちだ」と批判。
- 国民民主党の玉木雄一郎代表は「自民党はガバナンス不全に陥っているのではないか。年金制度改革の関連法案を選挙に不利だからと提出を見送るのなら、政権与党の資格はない」と指摘した。
■石破首相の今後は?
昨年の衆議院選挙では自民党が大幅に議席を減らし、与党が過半数割れとなった。石破首相は選挙後、「厳しい審判を受けた」としながらも、改革を進める考えを示し、辞任は否定している。しかし、党内では首相続投か、新たな総裁選実施かを巡り、議論が激しくなっている。