2025-07-27 コメント投稿する ▼
百田尚樹氏「寿命はあと10年」と投稿に反響 がん克服後の人生観と映画への思い語る
百田尚樹氏「寿命はあと10年」投稿に反響 がん克服後の心境語る
参院選で初当選を果たした作家で日本保守党代表の百田尚樹氏(69)が27日、自身のX(旧ツイッター)で「自分の寿命はあと10年くらいだろう」と語り、余生と向き合う心境を率直につづった投稿が大きな反響を呼んでいる。
百田氏は、「これまで観る機会がなかった古典映画、若い時に観てもう一度見直したい映画を、時間があれば観ようと思う」とし、「心が錆びついていないことを願う」と続けた。政治家としての新たな立場に就きながら、作家としての感性を忘れず、「文化」や「感受性」に向き合う姿勢を示した形だ。
がん手術成功から半年 “生かされた命”に向き合う
百田氏は2023年末に腎臓がんであることを公表。2024年1月と2月に手術を受け、成功。2月にはYouTubeで「腎臓がんが完治しました」と報告していた。がんを経験したからこそ、「寿命」や「人生の時間の使い方」についての思索が深まったと見られる。
今回の投稿も、病を乗り越えた者としての静かな覚悟と、人生をどう締めくくるかに対する真摯な問いかけとして、多くの読者に届いた。
「そう言う人に限って長生きするものですよ!」
「あと30年は大丈夫。きっと生きる力あります」
「百田さん、『寿命あと10年』を80になっても言い続けてください」
「納得できる毎日を過ごすって、実はそれが一番の成功ですよね」
「がんから戻って、また人生を語る…本当にかっこいいと思います」
市民・有権者からは、温かい励ましや共感の声が相次ぎ、政治家としての姿とはまた異なる一面が注目された。
参院選初当選も「自己演出せず」飾らぬ語りに共感
2024年の参院選では日本保守党から比例代表で出馬し、見事初当選を果たした百田氏。だが今回の投稿では、政治的な主張ではなく「一人の人間」としての思いが綴られ、多くの人々の心に響いた。
作家として「永遠の0」などを生み出し、多くの人々の記憶に残る作品を世に送り出してきた百田氏。その言葉には、物語を紡ぐ者ならではの人生の深みがある。政治の世界でも、鋭い言論だけでなく、こうした内省的な言葉が発せられることは、社会の言論にとっても貴重な存在となっている。
言葉とともに生きる「作家議員」 注目される今後の発信
百田氏はこれまでも、SNSやYouTubeを通じて率直な意見を発信してきたが、今回のような静かな感情の吐露には、多くの支持者が「人間味」を見いだした。政治家である以前に、作家であり、一人のがん経験者である百田氏の言葉は、単なる感傷ではなく「命を意識したからこその実感」として受け取られている。
今後、政治の場でもどのように「文化」や「生命観」を語っていくのか――その動向にも注目が集まりそうだ。