2025-07-16 コメント投稿する ▼
日本保守党・百田尚樹代表が“漫才演説”で笑いと支持を両取り狙う? 「くだらない」で一喝されても貫く異色の戦い方
「笑いを取らずにいられない」百田節炸裂の街頭演説
参院選の街頭演説が熱を帯びる中、日本保守党の百田尚樹代表が繰り広げるのは、なんと“漫才スタイル”の異色演説だ。比例候補者の応援に立った百田氏は、「4人のうち、自分が一番どべだったらかっこ悪い」と笑いを誘う発言を連発。ついには隣に立つ党幹部から「くだらないことを言うな」とマイクを取り上げられる場面もあった。
元お笑い番組の構成作家というキャリアを持つ百田氏にとって、聴衆の前で笑いを取るのは“職業病”のようなもの。本人も「街頭でも笑いを取らずにいられない」と語る。
その姿勢に会場からは笑いと拍手が起きる一方、「政治の場で漫才は軽すぎる」「真面目に政策を聞きたい」という厳しい声も飛んでいる。
「選挙演説で笑ったの初めて。でも印象には残った」
「面白いけど、もう少し政策も聞きたかった…」
「言ってることは的を射てるけど、言い方がふざけすぎ」
「おちゃらけてるけど、実は本質突いてる気がする」
「漫才じゃなくて、ちゃんと政治の話をしてくれ」
日本保守党が狙う“参院初議席”への一歩
百田氏が率いる日本保守党は、昨年の衆院選で国政政党としての足場を得たばかり。今回の参院選では、比例代表での初議席獲得が最大の目標だ。
保守系の中ではすでに国会に複数議席を持つ参政党が存在感を増す中、日本保守党は「言いたいことを言う」姿勢と明確な反グローバリズム、移民政策への反対姿勢などを軸に差別化を図っている。
百田氏は、「参政党のように勢いに乗っているわけではないが、我々は愚直に政策と理念を訴えるだけ」と語り、表情を引き締めた。
一方、党内では“百田節”とされる奔放な発言に対し、選挙戦でのリスクを懸念する声もある。政策に共感しつつも、「代表の言動が足を引っ張るのでは」との見方もあるのが実情だ。
笑いと信念の狭間で──有権者はどう受け止めるか
異例の“笑いを交えた政治活動”は、支持層拡大への新たなアプローチとなるのか、それとも票を逃す要因となるのか。特にSNSを中心とするネット世論では、百田氏の「人間味」や「本音の語り方」に共感を寄せる声も多いが、「やりすぎ」への警戒も根強い。
演説のユーモアに耳を傾けつつも、有権者が真に求めているのは「政治家としての覚悟」と「政策の中身」である。笑いの中に信念があるのか、ただのパフォーマンスなのか──その境界線は選挙戦の行方を左右する。
百田氏のような発信力のある人物が、政治的な場でどこまで「自分らしさ」を出し、どのように信頼を積み上げていくのか。有権者の目はシビアだ。