2025-07-18 コメント投稿する ▼
小池百合子知事が警鐘「関西弁で選挙介入も」 AI悪用と外国勢力の情報操作に強い危機感
「AIが関西弁で投稿」技術の進化に潜む危険
東京都の小池百合子知事は7月18日の定例記者会見で、参院選を巡る外国勢力の情報操作について「AI技術の悪用が心配」との強い懸念を示した。特に翻訳技術の進歩によって、外国発の偽情報があたかも日本人が発信しているかのような“リアリティー”を持ち得ることを問題視し、「外国勢力が関西弁で投稿すれば、より自然に見える。これは怖い」と語った。
小池氏は「選挙は民主主義の根幹。都民が正しい判断材料のもと、自由な意思で投票できる環境の確保が重要」とも述べ、AIを含む技術の進化が、民主的なプロセスを逆に脅かす可能性に警鐘を鳴らした。
「AIが関西弁で選挙介入ってリアルに怖い」
「確かに“ネイティブ風”な偽情報、騙されそう」
「便利さと引き換えに、民主主義が危ない」
「もう“日本語”で来る時代なのね…」
「選挙とAI、ほんとに新しい戦争の形だわ」
SNS上では、技術の進歩と脅威が紙一重であるという現実への驚きと不安が広がっている。
“外国勢力”の影が再び注目される背景
こうした発言が出た背景には、東京選挙区における参政党候補を巡る“騒動”がある。ロシアの国営メディア「スプートニク」が、参政党新人のインタビューをSNS上で拡散。一部では「参政党がロシアとつながっているのでは」との憶測が飛び交い、同党が全面的に関係を否定する事態となった。
この問題を受けて、小池氏は名指しこそ避けたものの、選挙期間中の外国からの影響を念頭に置いた発言とみられる。
官邸サイドも動き始めている。青木一彦官房副長官も同日、「SNSなどインターネット上の情報にはさまざまなものがある」とした上で、「情報をうのみにせず、正確性を慎重に判断してほしい」と国民に呼びかけた。
「スプートニクに出ただけで“スパイ扱い”は雑すぎ」
「ロシア=悪、って思考停止もどうかと思う」
「ただのインタビューでも火種になる時代」
「疑われたら最後、じゃなくて説明が大事」
「言論の自由と選挙の公正さ、バランスが難しい」
情報空間における“疑念”が、選挙戦そのものを揺さぶる時代に入っている。
情報戦の時代に問われるリテラシーと制度
AIの精度が増す一方で、受け取る側の情報リテラシーが問われる時代となった。ネット上では、意図的に作られた切り取り動画や、政治的メッセージを偽装する投稿が日々拡散されており、特にSNSが主要な情報源となっている若年層ほど、影響を受けやすいとの指摘もある。
しかし、これに対して「規制」に偏れば、それ自体が言論の自由を侵しかねない。小池知事の発言も、単なる“AI脅威論”ではなく、「正しい情報へのアクセス保障」の重要性を強調するものであり、民主主義の健全な発展には“制度”と“教育”の両輪が不可欠だと示唆している。
選挙とAI、そして政治の透明性
技術の進歩が政治を変える。ただし、それは良い方向にも悪い方向にも働き得る。AIによる自動生成、翻訳、拡散の仕組みを、国家や団体が悪用した時、選挙は「操作される民主主義」へと転落しかねない。
一方で、ロシアの関与が取り沙汰された政党側が「陰謀論」として押し返す場面も増えており、こうしたやりとり自体が有権者を混乱させている現実も見逃せない。
選挙の透明性と信頼性を守るためには、単なる「SNSリテラシーの向上」ではなく、政府・メディア・有権者それぞれが自覚と責任を持った対応を求められる時代に突入している。