2025-06-27 コメント投稿する ▼
小池百合子知事、参院選で自民・公明支持を表明 都民ファースト勝利後も“二股連携”に波紋
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小池都知事、参院選で自民・公明候補を支援へ 都民ファースト勝利後も“二股連携”を継続か
東京都の小池百合子知事が、7月の参議院選挙で自民党および公明党の候補者を支援する意向を明らかにした。27日の定例記者会見で、小池氏は「自民や公明の候補者と、これからも連携しながら進めていくのが都にとってのプラスでもある」と発言。都政における連携の必要性を強調したが、その一方で自らが特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」との関係も継続する構えを見せている。
都民ファーストは今月実施された都議選で大躍進を遂げ、自民党の21議席を上回る32議席を獲得。都議会の第1党に返り咲いたばかりだ。その勢いを背景に、今後の国政への影響力強化が期待される中での自公支持表明は、いわば“小池流リアリズム”の表れとも取れる。
“選挙ごとに顔を変える”戦略に疑問の声
小池氏の今回の発言は、政局の風向きを見極めながら、独自勢力と与党の両方に軸足を置くという、従来からのスタイルを踏襲したものだ。過去には、都議選では都民ファースト、衆院選では希望の党、参院選では自民・公明と、選挙ごとに連携先を変えてきた。
このような“二股戦略”に対しては、政治的に一貫性を欠くとの批判もある。今回の参院選での与党支援に対しても、ネット上では次のような冷ややかな声が広がっている。
「都議選では自民と距離を取ってたのに、もう擦り寄りか」
「勝ち馬に乗り換えるのはいつものこと。信念ってないの?」
「都民ファーストは都民のためと言いながら、結局国政は自民支持」
「自民の補完勢力になっていく未来が見える」
「小池劇場、もう何幕目だ?」
支持政党を持たずに浮動票を獲得する手腕は確かだが、結果的に“どっちつかず”の印象を与えかねない。東京都政においては、自公と連携しつつも都民ファーストの政策を進めるという“ねじれ”が生じる可能性もある。
参院選の結果次第で国政復帰への布石か
一部の政治関係者やメディア関係者の間では、小池氏の国政復帰が再び取り沙汰されている。今回の参院選で小池氏が支援する自公候補が勝利すれば、その“実績”を引っ提げて、自身の影響力を国政に広げる布石とする可能性も否定できない。
特に公明党とは都政での利害関係が強く、国政選挙でも相互に支援関係を築く場面が散見されている。小池氏が国政再挑戦を視野に入れているとすれば、今回の自公支援はその布石であり、都民ファーストと自公の“並列維持”も戦略の一環だと考えられる。
都政への影響と政策の行方
都民ファーストの都議会第1党復帰により、都政では再び小池色の政策が強く押し出される見込みだ。だが、財政面で懸念が強まる中、今後の東京都の政策には減税をはじめとする具体的な経済対策が求められている。
特に、子育て世帯への過剰な補助金や、高校・大学の無償化といったバラマキ的施策ではなく、都民が実感できる形での負担軽減が急務だ。また、外国人観光客や移民への過剰な優遇策に対しても、都民からの不満が蓄積している。
本来の“東京改革”とは、政治家個人のパフォーマンスではなく、財政健全化や治安維持、そして都民の安全と暮らしを守る政策の中身にこそ注目が集まるべきである。
小池氏の発言は、あくまで政局的なコメントに過ぎない。今後、どのようにその言葉に実が伴うかが、都民からの信頼を維持するカギとなる。