2025-03-06 コメント投稿する ▼
教育目的で増加する中国人の移住、文京区の名門小学校学区が大人気
教育移住のトレンド
教育を目的とした移住は、主に日本の大学や高校、中学、さらには小学校への入学を目指すもので、特に東京の一部エリアが人気を集めている。文京区では「3S1K」という名称で知られる4つの有名な公立小学校が、中国人コミュニティ内で注目を浴びており、学区内に住むことを目的とした物件需要が急増している。
「3S1K」人気の理由
「3S1K」は文京区にある誠之、千駄木、昭和、窪町の4つの小学校の頭文字を取ったもので、これらの学校に通わせるために移住を希望する家庭が多い。このエリアの需要は非常に高く、名門公立小学校に通うために、特定の学区内に住むことを希望する中国人が増えているという。
不動産業者の杉原尋海さんは、コロナ禍後、特に教育を目的とした移住が増加し、家賃や間取りよりも、学校の学区内に住むことが最優先されていると語っている。これにより、物件数が足りず、富裕層の間で競争が激化している。
SNSの影響と教育委員会の懸念
中国のSNS「小紅書」では、3S1Kなどの名門学校が地図付きで紹介され、学区に住むことが一種のステータスとして扱われるようになった。この影響で、外国人家庭が特定の学区に引っ越し、住民票を移すことで、希望の学校に通わせようとするケースも増えている。
しかし、文京区教育委員会の高橋拓也統括指導主事は、学区内の4校のカリキュラムに大きな違いはなく、SNSでの過剰な評価が実際の学校の価値を高めすぎている可能性があると指摘している。
外国人の増加と対応の強化
文京区では、外国籍の小学生や中学生の増加が顕著となっており、特に中国籍の児童数が急増している。区内の外国籍小学生は令和6年度に467人となり、前年度の約2.4倍に達した。これに伴い、日本語指導協力員の派遣体制を強化し、対応時間の延長を求める声も上がっている。
区教育委員会は、今後も外国籍の児童や生徒が増加することを見込んで、適切な対応をしていく方針だ。
- 中国人の教育目的移住が増加しており、特に文京区の「3S1K」が人気。
- 物件の需要が急増し、学区指定の物件依頼が増加。
- SNSの影響で、名門公立小学校の学区に住むことがステータスとされる。
- 文京区では外国籍の児童数が増加し、日本語指導などの対応強化が求められている。