【東京都、2025年度予算案発表】保育料無償化

東京都は2025年度の一般会計当初予算案を発表し、総額は前年度比8.3%増の9兆1580億円となりました。この予算案では、少子化対策や子ども向け施策に総額2兆円を計上し、保育料の無償化や無痛分娩の助成など、小池百合子知事の公約が盛り込まれています。

保育料無償化の拡充

東京都は2023年10月から第2子以降の0～2歳児の保育料を無償化しています。これを受けて、2025年9月からは第1子の0～2歳児の保育料も無償化する方針を示しました。これにより、全ての0～2歳児の保育料が無償化され、子育て世帯の経済的負担が軽減されます。

無痛分娩の助成

また、東京都は無痛分娩の費用について、2025年10月から最大10万円を助成する方針を明らかにしました。これにより、出産時の痛みを軽減したいと考える都民の選択肢が広がります。

予算案の概要

2025年度の予算案では、歳入の約8割を占める都税収入が6兆9296億円となり、4年連続で過去最多となりました。法人2税や個人都民税の増加が主な要因です。一方、事業見直しによる予算削減や都債の発行額抑制など、財政健全化にも取り組んでいます。

専門家の意見

三菱UFJリサーチ＆コンサルティングの馬場康郎・主任研究員は、「少子化対策としての『人への投資』は重要だが、無痛分娩の助成や保育料の無償化などの効果については、将来的に検証が必要」と指摘しています。