2025-01-31 コメント投稿する ▼
東京都、2025年度予算案9兆円超!子育て支援強化と持続可能な財政運営を目指す
■歳入の増加と財源の確保
都税の増加:歳入の約8割を占める都税は、総額6兆9296億円で前年度比8.5%増となり、7兆円に迫る規模です。法人2税は製造業や小売業の好調な企業収益を受けて2兆5362億円(同10.2%増)、個人都民税も賃上げなどで1兆2451億円(同14.1%増)となりました。
基金の取り崩し:基金から7144億円を取り崩し、残高は1兆6570億円となります。また、都債の発行額は2034億円(同34.9%減)に抑制されました。
■歳出の重点分野と具体的施策
福祉と保健:予算の4分の1にあたる1兆7716億円を投じ、子育て支援を強化します。具体的には、出産時の無痛分娩費用の助成や、第1子への保育料無償化、卵子凍結支援の拡充などが含まれます。
教育と文化:世界陸上などの開催経費を含む1兆4555億円を計上し、教育や文化活動の充実を図ります。
警察と消防:1兆126億円を投じ、治安維持や災害対応能力の強化を目指します。
都市の整備:9989億円を計上し、東京港の建設事業などの都市基盤整備を推進します。
■物価高と賃上げへの対応
長引く物価高を受け、都の工事費や事業委託費への影響額は630億円程度と見込まれています。また、民間企業の賃上げに伴う都職員の給与改定の経費約650億円も予算に盛り込まれています。