2024-12-12 コメント投稿する ▼
総額654億円の12月補正予算案「はばタンPay+第4弾」を拡充
まず、注目すべきは、スマートフォン向けアプリ「はばタンPay+」を活用し、兵庫県民全員を対象に25%のプレミアムを付けた商品券を発行する「ひょうご家計応援キャンペーン第4弾」です。予定外の応募増加に対応するため、14億円の追加予算が計上されました。また、18歳以下の子供を持つ世帯は「子育て枠」に申し込みができるようにするほか、当初2024年2月までとしていた商品券の利用期間が2024年5月21日まで延長されることも決まりました。
次に、最も規模が大きい予算項目は、社会基盤の充実・強化に関連するもので、437億円が計上されました。これには、道路や河川、砂防、海岸・港湾、都市公園、区画整理などの公共工事が含まれています。具体的な事業内容としては、国道178号線の浜坂道路第2期(新温泉町)の整備や、尼崎伊丹線を含む都市計画道路の改良が行われます。また、海岸や港湾の整備では、洲本海岸の護岸工事や姫路港の物揚場の老朽化対策が予定されています。さらに、有馬富士公園(三田市)では、木橋の更新工事も進められます。
事業者への支援としては、13億円が計上されており、特に中小企業や地元産業を支援するための予算が注目されています。例えば、特別高圧電力を利用する中小企業への支援や、LPガスを使用する地場産業への支援が行われます。また、飼料価格の高騰が影響を及ぼしている酪農家や畜産事業者を支援するために、6億円が割り当てられています。さらに、兵庫県職員の給与改定に対応する予算として、159億円が計上されました。
これらの予算案は、政府が2024年11月22日に閣議決定した総合経済対策に基づくものであり、家計や中小企業への支援が大きな柱となっています。社会基盤整備に関連する437億円の予算のうち、214億円は通常の補助金、207億円は兵庫県債の発行で賄われる予定です。残りの16億円は道路整備などの特定財源を充てる形になります。給与改定の財源については、一般会計と公営企業会計が拠出することになります。
兵庫県議会では、2024年12月13日にこの補正予算案が提案され、同日の本会議で可決・成立する見通しとなっています。