2025-05-27 コメント投稿する ▼
斎藤知事、情報漏洩問題に誠実対応 第三者委報告に「信頼回復へ全力」
情報漏洩問題で知事指示の「可能性」 報告書が指摘
兵庫県の斎藤元彦知事に関連する私的情報漏洩問題について、県が設けた第三者委員会が27日、調査結果を公表した。報告書は、元総務部長が県議3人に対して漏洩行為を行ったことを認定し、その背後には斎藤知事や元副知事からの働きかけがあった可能性が高いと指摘している。
この件は、昨年7月に週刊誌の報道で明るみに出たもの。元県民局長による知事の疑惑告発に対し、井ノ本知明・当時の総務部長が、その人物の私的な情報を県職員や議員に伝えていたとされる。調査を依頼された第三者委員会は、今年3月末までに聞き取りや資料分析を終え、今回の報告書提出に至った。
報告書では、井ノ本氏が「議会への根回し」として特定の県議に情報を開示したと記されている。その目的について、告発者の人物像を貶めることで、告発の信ぴょう性を揺るがす意図があった可能性が高いという見解が示された。
斎藤知事は指示を否定 透明性ある対応に評価も
一方、斎藤知事はこの件について「自らの指示ではない」と明確に否定しており、「総務部長が独自に判断し、議会との情報共有を図ったもの」と説明している。第三者委員会は、この供述について「不自然な点がある」としながらも、決定的な証拠がない中で「指示があったと断定はできない」とする慎重な見方を取っている。
注目すべきは、斎藤知事が報告書の全文公開を決断し、情報漏洩という重い問題について正面から向き合う姿勢を見せたことだ。記者会見では「県政への信頼を取り戻すため、報告書の内容を重く受け止める。組織としての情報管理を徹底し、再発防止策を講じる」と語った。
信頼回復へ、県政改革に本腰
今回の問題をきっかけに、兵庫県は情報管理や職員の倫理教育について抜本的な見直しを進める方針だ。県庁内にはすでに再発防止を目的としたワーキンググループが立ち上がっており、外部有識者の意見も取り入れながら、透明性の高い行政運営をめざす。
また、知事と議会の関係も見直される可能性がある。情報共有のあり方や職員と議員の接し方など、日常の県政運営に潜む課題が浮かび上がった今回の件は、組織の信頼性を問う契機となった。
ネット上では知事の誠意ある対応を評価する声も
「逃げずに正面から会見した斎藤知事、信頼できるリーダーだと思った」
「報告書を全部公開するのって簡単なことじゃない。勇気がある」
「指示があったかどうかよりも、その後の対応が大事。知事の姿勢は評価したい」
「こういう時こそ、言い訳せず説明責任を果たしてくれる人が必要」
「一部の報道が煽ってるけど、知事の姿勢は至って冷静だと思う」
・兵庫県の第三者委員会が情報漏洩問題の調査報告を公表
・元総務部長による県議への私的情報の開示を確認
・指示については知事が否定し、第三者委も断定せず
・知事は報告書を全面公開し、再発防止策に取り組む姿勢