2025-05-22 コメント投稿する ▼
震災30年の兵庫県、能登支援に全力 斎藤知事が珠洲市訪問「創造的復興」理念を発信
斎藤元彦知事、被災地・珠洲市を訪問 創造的復興へ“現場主義”で寄り添う支援
兵庫県の斎藤元彦知事が、2025年5月、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市を訪れた。現地では、生活再建の途上にある住民や、復旧作業に取り組む関係者らの声に耳を傾けた。兵庫県は珠洲市を重点的に支援する自治体の一つとして、専門職員の派遣や復興住宅の整備支援を続けている。
「復興にはまだまだマンパワーが必要との現場の切実な声を伺いました。引き続き被災地の支援を強化していきます」
斎藤知事は、視察を終えた後にこう発信し、支援の必要性とその継続に強い意欲を示した。現場で得た実感を言葉にしたこの一文は、形だけのパフォーマンスではない“本気”を感じさせる。
阪神淡路の知見を今へ――創造的復興サミットへつなぐ
珠洲市の支援には、過去の災害から学んだ知恵が活かされている。1995年の阪神・淡路大震災で生まれた「創造的復興」の考え方、つまり「元に戻す」のではなく「以前より良い社会を目指す」という哲学を、斎藤知事は次の世代にも伝えようとしている。
「『災害前よりもよりよい社会を創る』—この創造的復興の理念は阪神淡路大震災で生まれ、東日本大震災、熊本地震を経て、能登半島地震でも受け継がれています」
こうした理念を広めるため、兵庫県は今年9月に神戸市で「創造的復興サミット」を開催する予定だ。国内外の被災地の代表が集まり、教訓や取り組みを共有することで、新たな防災・復興モデルの構築を目指す。
現地で見えた課題――「仮設の先」を見据えて
斎藤知事が珠洲市で感じたのは、支援が「まだ道半ば」であるという現実だった。住宅やインフラは整備が進みつつあるものの、人手不足や地域経済の立て直しといった課題は山積している。特に、橋や公共インフラの復旧には長期的な支援が欠かせないという。
今回の視察では、住民の声に直接耳を傾け、県として何ができるのかを改めて見直す機会となった。
ネットでも評価の声多数
SNS上では、斎藤知事の行動を評価する声が相次いでいる。
「現地に足を運び、声を聞く政治家がいることに感謝」
「能登支援を兵庫が続けてくれているのは心強い」
「創造的復興、これからの防災に必要な発想」
「震災30年の兵庫が果たすべき役割を考えさせられる」
「神戸サミットが未来の備えになることを期待」
兵庫と珠洲――距離はあれど、震災を経験した土地同士が共鳴し合い、次の一歩へと手を取り合う。斎藤知事の視察は、単なる政治的パフォーマンスではなく、過去の教訓を現在と未来へつなぐ本気のアクションだった。