2025-04-11 コメント投稿する ▼
大阪・関西万博、メタンガス問題で中止要求
問題の発端は、4月6日に大阪市夢洲の万博会場「グリーンワールド工区」で、爆発の危険がある濃度のメタンガスが検出されたことにある。この区域では、前年3月にも工事中の火花がメタンガスに引火し爆発する事故が発生していた。辰巳議員は、万博協会が換気対策を講じたにもかかわらず再びガスが検出されたことを問題視し、「対策が不十分であったことを認めるべきだ」と追及した。これに対し、武藤容治経済産業相は「局所的かつ一時的なもの」との見解を示した。
辰巳議員はさらに、同区域で1日あたり2トン以上のメタンガスが発生していると指摘し、立ち入り禁止区域にすべきだと主張。また、誰でも近づけるガス抜き管の測定用穴がテープで封じられておらず、爆発基準を超える濃度のガスが検出されたことを挙げ、「たばこやライターで火をつければ爆発する危険がある」と警告した。
さらに、万博協会が会場へのライター持ち込みを許可し、プロパンガスの使用も認めていることを問題視し、「爆発が起きた場合、誰が責任を取るのか。メタンガスの発生はコントロール不可能で止められない。開催は見合わせるべきだ」と強く訴えた。
辰巳議員はまた、万博協会が「しんぶん赤旗」などに記者証を発行せず、万博会場での取材を排除している問題も追及。武藤経産相は「一般客としての入場・取材活動は妨げておらず、不当な取材制限をかけていない」との見解を示したが、辰巳議員は官公庁の記者会見で「赤旗」の取材が認められている事例を示し、「万博協会は公益社団法人で、役員・職員は『みなし公務員』だ。排除はあり得ない。撤回を」と迫った。武藤経産相は「赤旗」が取材を許可されている事例を確認し、それを踏まえた取り扱いをするよう事務方に指示すると答えた。
- 大阪・関西万博会場で爆発の危険がある濃度のメタンガスが検出された。
- 前年にも同区域で爆発事故が発生しており、対策の不備が指摘されている。
- 辰巳議員は万博の中止を強く要求。
- 万博協会が「しんぶん赤旗」などの取材を排除している問題も追及された。
大阪・関西万博の安全対策と報道の自由を巡る問題は、今後も国会での議論が続く見通しである。