2025-02-04 コメント投稿する ▼
那覇市長、空自音楽隊コンサート中止に疑問 「特定の政治的立場とは何か」
コンサート中止の経緯
昨年12月、那覇市立小学校の校長とPTA会長が連名で、航空自衛隊那覇基地所属の南西航空音楽隊にコンサート開催を依頼。
コンサートは今年1月31日に予定されていた。
開催10日前、沖縄県教職員組合那覇支部が「自衛隊の活動を学校に持ち込むことは、特定の政治的立場を暗黙的に支持するものと受け取られ、政治的中立性を損なう恐れがある」として中止を要請。
学校側は多様な考えや意見を考慮し、中止を決定した。
市長の見解と今後の対応
知念市長は、コンサート中止の報告が自身に一切なかったことを明かし、「授業の範囲だったのかどうか、判断材料が(ない)」と述べた。
また、空自の音楽隊について「音楽のすばらしさやテクニックをしっかりと伝えていると感じている」と評価した。
市教育委員会は、学校側からコンサート中止の報告を受けたが、「PTA行事と聞いていたので、何もアドバイスはしなかった」としている。
沖縄県教職員組合那覇支部の主張
同支部は、自衛隊が学校教育の場で活動することは「政治的中立性を損なう恐れがある」と指摘。
沖縄戦の歴史や自衛隊と米軍の訓練に関して、複雑な感情を持つ人々がいることを考慮し、学校内での開催に懸念を示した。
「学校外でやっていただければと思います」との意向も示している。
ネット上の反応と議論
ネット上では、「子供たちを楽しませるためのコンサートなのに」「沖教組による職業差別に屈したのか」といった批判的な意見が多く見られる。
一方で、「公立学校に軍隊を入れるべきではない」との擁護意見も一部に存在する。
自民党の新垣淑豊県議は、「自衛隊の音楽隊の演奏を子どもたちが聞く機会を潰してしまったことは大問題」として、県議会で取り上げ、県教育委員会の見解を求める考えを明らかにしている。
この問題は、教育現場における自衛隊の関与や政治的中立性、地域の歴史的背景など、さまざまな視点から議論を呼び起こしている。