2026-03-03 コメント投稿する ▼
那覇ハーリー2026年も那覇新港ふ頭で開催へ、規模縮小で出店は半分に
那覇三大まつりの一つ、那覇ハーリーの実行委員会は、2026年も従来どおり那覇新港ふ頭で開催する方針を固めました。会場変更が検討されてきましたが、振興会からの強い要望などを受けて現行会場での開催が決定した一方で、イベント規模は大幅に縮小されることになります。
2025年には「移転は避けられない」と表明
那覇ハーリーは毎年5月3日から3日間、那覇港新港ふ頭を会場に開催される沖縄県内最大規模のハーリー行事です。約600年前の琉球王朝時代に中国から伝わった爬龍船競漕がルーツとされ、毎年延べ約17万人以上の来場者で賑わいます。
しかし近年、港に入る船の大型化に伴い、取り扱うコンテナの数が増加してきました。ハーリーの期間中、コンテナを移動する場所の確保が難しくなっており、開催に支障が出ていました。
那覇市の知念覚市長は2025年、この問題を受けて「移転は避けられない」として、会場を変更する方針を示していました。那覇市は国場川河口にある那覇ふ頭への変更を検討し、2023年から協議を進めてきた経緯があります。
「新港ふ頭でのハーリーは伝統。移転なんてありえない」
「コンテナ問題は深刻だし、会場変更も仕方ないのでは」
振興会の強い要望で現行会場に
しかし、那覇爬龍船振興会から新港ふ頭での開催を強く望む声があがりました。振興会は、潮流などの海上条件や、長年の伝統を理由に、現行会場での開催継続を求めていました。
また、代替会場として検討されていた那覇ふ頭では、設営準備が整っていないことも判明しました。会場の整備や安全対策、観客動線の確保など、多くの課題が残されていたのです。
那覇市は2026年2月24日の那覇市議会2月定例会一般質問で、高宮修一経済観光部長が瀬名波奎議員の質問に答弁する形で、2026年も那覇港新港ふ頭での開催を念頭に調整していることを明らかにしました。当初検討された海上催事と陸上催事の分散開催も行わないことが決まりました。
「伝統の場所で開催できてよかった。地元の声が届いた」
出店スペースは従来の半分に縮小
一方で、開催にあたっては大きな制約が課されます。十分なコンテナの移動先が確保できていないため、出店などが出展するスペースは従来の半分の規模に縮小されることになりました。
従来の那覇ハーリーでは、会場に多数の飲食店やキッチンカー、物販の出店が並び、来場者は屋台グルメを楽しみながらイベントを満喫してきました。しかし2026年は、こうした楽しみが大幅に制限されることになります。
また、コンサートや花火を実施するかについては現時点で未定だということです。従来は、3日間を通してステージイベントが開催され、沖縄に縁の深いアーティストによる音楽ライブやダンスパフォーマンス、お笑いショーなどが行われてきました。
特に最終日の5月5日夜に打ち上げられる花火は、那覇ハーリーのフィナーレを飾る名物イベントとして人気を集めてきました。この花火の実施が未定となっていることに、来場者からは落胆の声も上がっています。
「花火が見られないかもしれないなんて残念すぎる」
那覇ハーリーとは
那覇ハーリーは、豊漁と海の安全を祈願して行われる船漕ぎ競争の伝統行事です。龍をモチーフとした爬龍船を32人の漕ぎ手で競漕する姿は圧巻で、県内各地で開催されるハーリーの中でも最大規模を誇ります。
2025年には第51回を迎え、那覇港新港ふ頭で5月3日から5日までの3日間開催されました。初日には那覇市内の中学生による学校対抗戦、中日にはハーリー体験乗船、最終日には御願バーリーと本バーリーが行われました。
本バーリーは、御願バーリーの後に行われる正式な競漕で、那覇、久米、泊の3地区が地域の威信をかけて真剣勝負を繰り広げます。往復600メートルの海上コースを、32名の漕ぎ手が息を合わせて漕ぎ進め、その年の覇者を決定します。
今後の課題
今回の決定により、2026年も伝統の会場で那覇ハーリーが開催されることになりましたが、コンテナ問題は根本的には解決していません。イベント規模の縮小は、来場者の満足度低下につながる可能性があります。
那覇市と実行委員会は、コンテナの移動先確保や会場の効率的な利用方法について、港湾管理者や物流事業者との協議を続ける必要があります。また、中長期的には会場移転も視野に入れた検討が求められるでしょう。
沖縄の初夏の風物詩として親しまれてきた那覇ハーリーが、今後も持続可能な形で開催されるために、関係者の知恵が問われています。