2025-06-02 コメント投稿する ▼
志位委員長、防衛省に武器見本市での排除に抗議 イスラエル企業出展にも疑問呈す
志位委員長、防衛省に抗議 武器見本市での共産党排除に異議
5月21日から23日に千葉市の幕張メッセで開催された国際防衛産業見本市「DSEI Japan 2025」において、日本共産党の国会議員らが入場を拒否された問題をめぐり、志位和夫委員長は6月2日、衆議院第1議員会館で防衛省の担当者に直接説明を求めた。
この聞き取りには、志位委員長のほか、辰巳孝太郎衆院議員の秘書、元衆院議員の斉藤和子氏や畑野君枝氏、中村きみえ、佐々木ゆうき両千葉市議らも同席。共産党側は「防衛装備庁と主催者が、特定の政党に属する議員を排除した事実があるなら、看過できない」として、強く抗議した。
「党派で差をつけるな」 志位委員長が問題提起
会合の中で志位氏は、「私たち共産党議員は、衆参両院の防衛関連委員会に所属する正式な国会議員だ。にもかかわらず、手続き通りに申し込んだにも関わらず入場を拒否されるというのは、明らかに党派的な排除だ」と指摘した。
防衛装備庁の担当者は、「入場に関する最終判断は主催者であるクラリオン社にあるが、差別があったとすれば適切でないと伝えた。事実関係は改めて確認する」と説明した。
しかし志位氏は、「主催者の判断だとして責任を回避するのではなく、政府の主導で開催される場において国会議員が党派で扱いを分けられるようなことは、民主主義に対する重大な挑戦だ」と強く非難した。
イスラエル企業の出展に「日本の責任問われる」
加えて志位氏は、同展示会にイスラエルの軍需企業が多数出展していたことにも言及。パレスチナ・ガザ地区への攻撃が国際社会で問題視される中、「平和憲法を掲げる日本政府として、こうした企業に場を提供すること自体が倫理的に問われるべきだ」と強調した。
防衛省側は「国際的な最新技術やトレンドを把握する機会である」との立場を示したが、志位氏は「技術革新という名のもとに、戦争加担や人道的問題を軽視することは許されない」と批判の姿勢を崩さなかった。
共産党の抗議に市民団体も呼応
共産党の行動に呼応するかのように、展示会開催中には約350人の市民が現地で抗議デモを実施。イスラエルの軍需企業が展示していた無人攻撃機などについて「ガザでの殺害に用いられた兵器が商談の対象となるのは許されない」と訴えた。
志位委員長はこの抗議行動にも言及し、「市民の声を無視し、利益優先で武器市場を開くような姿勢は、日本の安全保障の根幹を揺るがす」と述べた。
ネットの声にも共感広がる
「志位さんの指摘はもっとも。政党で扱いを変えるなんておかしい。」
「平和国家としての誇りを持ちたい。展示会には違和感しかない。」
「志位さんの対応が唯一まともだった。他党はなぜ黙っている?」
「イスラエルの出展企業を受け入れる日本政府の姿勢は正直引く。」
「民主主義ってこういう時に試される。共産党の対応に敬意。」
志位委員長の行動は、武器見本市という現代日本の安全保障政策の在り方を再考させる一石となった。党派を超えた議論と、平和国家としての矜持がいま改めて問われている。