2025-06-01 コメント投稿する ▼
2025参院選へ志位和夫氏が街頭演説 消費税5%減税・コメ不足対策・社会保障充実を訴え
志位和夫氏が街頭から訴え 暮らしと平和を守る参院選へ
2025年7月の参院選に向けて、日本共産党の志位和夫議長が6月1日、大阪・京都で演説を行った。大阪・天王寺駅前と京都駅前には大勢の聴衆が詰めかけ、2階デッキや歩道橋までぎっしりと人が集まり、志位氏の訴えに拍手や歓声が相次いだ。演説をきっかけに入党を決意する人も現れた。
今回の演説では、「物価高から暮らしをどう守るか」に焦点を絞り、消費税、コメ不足、社会保障の3つの柱で政策を展開。また、外交と平和の方針も力強く語られた。
消費税5%減税を掲げる意味
志位氏は「消費税は廃止を目指し、まずは緊急に5%に引き下げる」と述べた上で、「インボイス制度もやめる」と断言。その財源は国の借金ではなく、大企業や資産家の税負担を見直すことで捻出すると説明した。
さらに、「一律に5%減税を掲げ、責任ある財源提案をしているかどうかが、本気度を見分ける試金石になる」と訴え、消費者の負担軽減だけでなく、経済全体の健全な回復に貢献すると主張した。
米価高騰の根源に切り込む
高騰が続くコメ価格については、「現場は明らかに品不足なのに、政府は『全体として供給は足りている』と現実を見ようとしない」と指摘。小手先の備蓄米放出だけでは対応しきれず、根本的な政策の転換が必要だと語った。
その上で、「農家への減反圧力、コメ基盤の弱体化、そして輸入米依存という三重の失策」が現在の混乱を招いたと分析。対策として、減産から増産への転換、所得補償と価格保障の導入、ミニマムアクセス米の輸入中止を提案し、農業予算を1兆円増額するよう強く求めた。
年金・医療・介護、暮らしに直結する政策
社会保障の面では、「年金制度の最大の問題は『マクロ経済スライド』によって年金額が物価や賃金の伸びを下回る構造になっていること」と断言。「これを中止し、積立金の有効活用と高所得者の負担見直しによって、物価や賃金に応じて増える年金を実現すべきだ」と述べた。
医療や介護に関しても、「現場は危機的状況にある。医療費を4兆円削減する方針を掲げる自公維に任せてはならない」と警鐘を鳴らし、「国費5000億円を今すぐ投入し、11万床削減ではなく地域の医療体制を守る方向に舵を切るべき」と強調した。
介護分野では、「崩壊が進んでいる。1.3兆円を投じて国費負担割合を10%増やし、介護職の待遇改善とサービスの持続可能性を両立させなければならない」と力を込めた。
外交と平和、9条を基軸に
演説の締めくくりでは、憲法9条を基軸とした外交戦略を強調。「米国が日本に軍拡を求めてくる中で、対話と平和の道を選ぶべきだ」と語り、4月に訪中した際も「言うべきことは言いつつ、前向きな関係構築を模索している」と共産党の役割をアピールした。
大阪と京都からの勝利を呼びかけ
志位氏は大阪選挙区の清水ただし氏について、「困っている人に笑顔を届ける政治家」と紹介。2016年に万博誘致の裏にカジノ利権があると初めて国会で告発した人物だとして、「参院の大阪選出議員でカジノに反対するのは清水氏だけ。反カジノの願いは清水氏に託してほしい」と訴えた。
京都選挙区では倉林明子氏を「ぶれない政治家」と称え、北陸新幹線の延伸問題で市民と連携し3度も計画を阻止した実績を紹介。「どこまでも人のために動く人。国会には倉林さんが必要です」と力説した。
ネットユーザーの声
SNS上でも多くの反響が寄せられている。
「この演説、何年ぶりかに心が震えた。とにかく清水さん、応援する」
「年金の話が現実的すぎて納得。積立金の使い方、確かに考えるべき」
「カジノ反対は筋が通ってる。誰も言わないことを最初に言った人に入れたい」
「コメ不足の説明がわかりやすかった。政府よりも説得力ある」
「9条を守るって、ただの理想じゃなくて現実的な道だと思えてきた」