2025-04-28 コメント投稿する ▼
志位和夫氏が27年ぶりに訪中 「互いに脅威とならない」日中関係の原則重視を中国に提起
日中関係の原則再確認:志位議長、27年ぶりの訪中で強調
日本共産党の志位和夫議長は、2025年4月27日から29日にかけて、日中友好議員連盟(会長:森山裕自民党幹事長)の訪中団の一員として北京を訪問した。これは1998年以来27年ぶりの訪中であり、志位氏は中国共産党の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長らと会談し、日中関係や東アジアの平和構築について意見を交わした。
志位氏は、2008年の日中共同声明で確認された「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との合意を尊重し、双方がふさわしい行動を取ることの重要性を強調した。また、尖閣諸島など東シナ海の問題については、2014年の日中合意で確認された「対話と協議」を通じて問題の解決を目指す立場を双方が順守することを求めた。さらに、東南アジア諸国連合(ASEAN)が提唱する「ASEANインド太平洋構想(AOIP)」という包摂的な枠組みを前進させることの重要性を指摘した。
東シナ海・台湾問題での懸念表明
志位氏は、中国側に対し、東シナ海での力を背景にした現状変更の動きを自制するよう求めた。また、台湾問題については、武力による威嚇や行使に反対し、第三国による軍事的関与・介入にも反対する立場を表明した。台湾海峡の平和と安定を強く願っていると述べ、地域と世界の平和と安定にとって極めて重要な問題であると指摘した。
中国側の反応と両党関係の発展
中国人民対外友好協会の楊万明会長は、志位氏の27年ぶりの訪中を歓迎し、今後もたびたび訪問してほしいと述べた。中共中央対外連絡部の劉建超部長は、志位氏の提起を重視しており、日本共産党との関係を重視していると応じた。趙楽際委員長との会談では、志位氏が「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」という原則の重要性を強調し、両国関係を前進させるために尽力したいと述べた。
ネットユーザーの反応
志位氏の訪中と発言に対して、SNS上ではさまざまな意見が寄せられている。
「志位さんの訪中、27年ぶりってすごい。日中関係の改善に期待したい」
「東シナ海や台湾問題での懸念表明は重要。日本の立場をしっかり伝えてくれた」
「中国との対話は大切だが、現実を見据えた対応も必要だと思う」
日中関係の安定と発展に向けた取り組みは、今後も注目される。