2025-04-23 コメント投稿する ▼
『資本論』が若者に響く時代に 志位和夫氏が語る現代社会とマルクスの再評価
現代に息を吹き返す『資本論』
― 格差、気候危機、ジェンダー、戦争…マルクスの視点で今を読み解く
「絶対行きます。予定は空けておきます」「興味があるから参加してみたい」――日本民主青年同盟(民青)が5月10日に開催するオンラインゼミ「いま『資本論』がおもしろい」に、若者たちの期待が集まっている。
講師を務めるのは、日本共産党の志位和夫議長。今回で4回目となる学生向けのオンラインゼミでは、『資本論』第1部を軸に、搾取や労働時間の問題、環境破壊、格差と貧困の拡大など、現代のさまざまな社会問題について、マルクスの理論を用いて解きほぐしていく。
なぜ『資本論』がいま再び読まれているのか
近年、物価の高騰や賃金の伸び悩みを背景に、「なぜ生活がこんなに苦しいのか」と疑問を抱く若者が増えている。地球環境の悪化や戦争、ジェンダーの不平等も重なり、「このままではいけない」という思いが広がっている。
そうした中で、150年以上前に書かれたカール・マルクスの『資本論』が新たに注目されている。「資本主義社会の仕組みを深く理解する手がかりになる」「今の時代にこそ必要な理論ではないか」――そんな声が、大学生や高校生のあいだで静かに広がっている。
志位さんが語る、“いまに生きる資本論”
今回のゼミでは、司会者の問いに志位氏が答える形で講義が進行する予定だ。搾取はどのような仕組みで起きるのか、なぜ労働時間を短くするたたかいが重要なのか、環境危機をどう乗り越えるか…。どれも、現代に生きる私たちの生活と直結するテーマばかりだ。
初めて『資本論』に触れる人でも理解しやすく、堅苦しい話にはならないよう工夫された内容になっている。志位氏自身も「若い人が社会の根っこを考えるヒントになれば」と語っている。
視聴方法と参加案内
- 開催日時:5月10日(土)午後2時~5時
- 講師:志位和夫(日本共産党議長)
- 形式:YouTubeでのオンラインライブ配信(一部会場視聴も可)
- 本部会場での参加:事前申し込み制
参加希望者は、氏名・居住地・大学名などを記載の上、以下のメールへ
→ k_seminar@dylj.or.jp
- 各地の視聴会場:日本共産党の都道府県・地区委員会に問い合わせを
ひとこと
格差や気候危機など、今の社会の問題は「仕方がない」では済まされない。そう感じる若者たちが、「変えられるかもしれない」と希望を持つためのヒントが、150年前の『資本論』にある――。そんなメッセージが、このゼミには込められている。