2025-06-02 コメント: 1件 ▼
南城市議会、不信任案を否決 古謝市長が続投へ セクハラ認定巡る対応に注目
不信任案は僅差で否決 古謝市長、続投の意思を貫く
沖縄県南城市議会は6月2日、古謝景春市長に対する不信任決議案の採決を行い、賛成9票・反対10票という僅差で否決された。不信任が可決されれば市長の辞職、または議会解散に発展する可能性もあったが、今回の結果により古謝市長は任期満了までの職務継続が確定的となった。
第三者委員会の指摘と市長の反論
発端となったのは、市が設けた第三者委員会による報告だ。市職員への不適切な言動が複数件確認され、セクシュアルハラスメントおよびパワーハラスメントに該当するとして、委員会は「辞職が望ましい」とする提言を出した。
これに対し古謝市長は5月28日の記者会見で、「来年2月の任期まで職務を全うする」と明言。「事実と異なる記述が多い」として、報告書の信ぴょう性にも疑問を呈した。弁護団とともに、法的対応も視野に入れている姿勢を示している。
市議会の投票結果と背景
不信任決議案は、野党および中立の議員7人によって共同提出され、議会にて無記名で採決が行われた。市議会は定数19、出席者の4分の3以上の賛成が必要とされる中、今回はその要件に届かなかった。
反対票を投じた議員の中には、「司法判断がまだ示されていない段階での辞職要求は拙速だ」との声もあり、市長の説明責任や再発防止策の実行を見守る姿勢を選択した形となる。
古謝市長支持の理由と今後の焦点
古謝市長はこれまで、福祉や教育、観光振興などで市政を牽引してきた。長年の行政経験を背景に、一定の信頼を集めていることも事実だ。今回の判断についても「冷静な視点で事実関係を見極めるべきだ」との市民の声がある。
市政の混乱を最小限にとどめ、再発防止策やコンプライアンス強化への対応が問われる中、古謝市長にとっても正念場が続く。市民の信頼回復と組織の健全化をどう両立させるのかが、今後の焦点となる。
ネット上の反応
「この程度で辞めさせていたら政治が回らない」
「不信任案否決でホッとした。冷静な議会の判断」
「市長の説明、納得できる部分もあった」
「ハラスメント認定=即辞職は短絡的すぎる」
「反対票の議員に感謝。まだ見極める段階だと思う」