2025-05-16 コメント: 1件 ▼
沖縄・南城市長のセクハラ問題、第三者委が辞職を提言 被害者情報公開で市民反発
南城市長のセクハラ問題、第三者委員会が辞職を提言
沖縄県南城市の古謝景春市長によるハラスメント問題が波紋を広げている。16日、第三者委員会(赤嶺真也委員長)は調査報告書を提出し、市長に対し辞職を求める提言を行った。この報告書では、古謝市長が市役所職員に対し、不適切な行為を行ったと認定され、その内容はキスや体の一部に触れる行為、腹筋を触らせること、さらには腹を殴るといった行為にまで及んでいた。
第三者委員会の調査で明らかに
第三者委員会は、複数の職員に聞き取り調査を実施。その結果、市長による一連の行為が「すべて確認できた」とし、ハラスメント行為が実際に存在していたことを報告書で明言した。また、市長がセクハラ被害を訴えた女性職員に対し、被害の確認を直接行っていたことも明らかに。さらに、ハラスメントの相談窓口である総務課職員全員に対し、被害者が誰かを確認していた事実も指摘された。
被害者の情報を公開、市民の反発
古謝市長は、セクハラ被害を訴えた女性職員の個人情報を市議会で明らかにした上、SNSでも被害者やその家族の情報を公表。この行為は多くの市民から批判を浴び、市議会特別委員会は市長に対しSNS投稿の削除を要請する事態となった。
市職員アンケートで多数のハラスメント報告
市議会が実施した職員アンケートには301通の回答が寄せられ、そのうち81通が「ハラスメントを受けた、もしくは見聞きした」と回答。その中には「古謝市長からキスされた」という記述も含まれていた。こうした事実を踏まえ、第三者委員会は全職員への聞き取りを行い、今回の報告書につながった。
今回の報告書を受け、古謝市長が進退をどう判断するかが注目されている。市民からは、事実関係を認めた上での誠実な対応を求める声が上がっている。