2025-07-26 コメント投稿する ▼
石破首相に退陣圧力強まる 自民党で“両院総会”開催の署名が規定数に到達
石破政権の岐路 党内で「両院議員総会」開催の動き本格化
参議院選挙での大敗を受け、自民党内で石破茂首相(党総裁)に対する退陣論が勢いを増している。7月25日時点で、党則に基づく「両院議員総会」開催に必要な署名が規定数に達したことが明らかになった。両院総会は、党所属の全議員によって開かれる公式な意思決定の場であり、首相や執行部の責任を直接問うことができる。
署名活動は旧茂木派や旧安倍派、麻生派などに属する中堅・若手議員が中心となって進められており、「党の進路を根本から見直す必要がある」という認識が広がっている。
「みんな危機感を共有している」現職副大臣も明言
農林水産副大臣の笹川博義氏は、「現時点で3分の1はクリアしました。みんな危機感を共有していますよ」と語り、署名活動が党内で急速に広がっている実態を示した。
さらに、「例えばベテランの方も『署名するから持ってこい』というようなお話もありました」と明かし、世代を問わず石破政権への不信が深まっている様子がうかがえる。
署名の提出タイミングは、7月28日に予定されている「両院議員懇談会」の内容を見極めた後になる見通し。懇談会は意見交換の場にすぎず、正式な議決権を持たない。一方、両院議員総会は、総裁や執行部の人事にまで影響を与える可能性を持つ。
中堅・若手が主導 「ポスト石破」視野に動き活発化
今回の署名活動は、特定派閥の単独行動ではなく、複数の主流派に属する議員たちが横断的に連携している点に注目が集まっている。旧安倍派、旧茂木派、麻生派といった有力派閥からも賛同者が出ており、石破首相の指導力や選挙戦略に対する党内評価が著しく低下していることがうかがえる。
ある中堅議員は「もはや信任はない。参院選の結果は、それを突きつけている」と話しており、「ポスト石破」をめぐる調整も水面下で進められている。
ネット上では、次のような有権者の声が見られた。
「党内で署名まで集まるって異常事態だよね」
「ようやく責任を取らせる動きが出てきた」
「石破さん、好きだったけど限界だと思う」
「これで辞めないなら民主主義じゃない」
「若手が動くって、自民党にとって良い兆候かも」
国民・市民・有権者の間にも、石破政権に対する厳しい視線が向けられている。
自民党の「けじめ」が問われる両院総会
両院議員総会は、党則で認められた唯一の全議員による意思決定機関であり、ここでの決議は党の進路を大きく変える力を持つ。石破首相としては、懇談会で一定の信任を得られなければ、総会開催を阻止することは難しくなる。
石破氏はこれまで「地方改革」「丁寧な政治」を掲げてきたが、選挙敗北がそれを否定する結果となった以上、自らの進退を問う局面は避けられない情勢だ。
自民党はこれまで、「出処進退は自ら決める」という伝統を重んじてきた。石破氏がその矜持を示すのか、それとも権力に固執するのか。いままさに、自民党の真価が問われている。