2025-05-22 コメント投稿する ▼
石破首相「ギリシャ以下」発言に批判殺到 市場動揺と信頼失墜の声広がる
「ギリシャ以下」発言に世界から批判 石破首相の危うさ露呈
石破茂首相が国会で語った「日本の財政状況はギリシャより悪い」との発言が、国内外の経済関係者に波紋を広げている。国の財政に対する信頼を揺るがしかねない軽率な発言だとして、専門家や有識者、ネット上の市民からも厳しい声が上がっている。
市場を揺さぶる不用意な発言
5月19日の参院予算委員会で、石破首相は「税収は伸びているが、社会保障費が膨らんでいる。減税して国債で賄う考えには賛同できない」とした上で、「我が国の財政は、ギリシャよりもよろしくない」と述べた。
これに対して、米ブルームバーグのコラムニスト、ガロウド・リーディー氏は「今のように市場が神経質になっている中で、国債市場を動揺させるような発言を首相がすること自体、危険だ」と強く批判。現在、日本銀行が国債の買い入れを段階的に減らしている中での発言は、利回りの上昇を助長し、国の借入コストにまで悪影響を及ぼすと警告した。
「ギリシャ以下」比較に疑問 根本的な違いを無視
また、石破氏の「ギリシャ比較」そのものにも疑問が呈されている。ギリシャはユーロ圏に属し、通貨発行権を持たず、債務の多くを外国人投資家が保有していた。一方、日本は自国通貨を発行でき、国債の9割以上が国内で保有されている。
経済学者の間では「見かけの債務残高だけを根拠に、ギリシャのように破綻の危機にあるように見せるのは誤解を招く」「文脈を無視した財政悲観論」といった声が多い。実際、日本は巨額の対外純資産を持つ世界有数の債権国であり、ギリシャとは経済構造も信用力も大きく異なる。
「軽率な発言」は政権のリスク管理能力を問うもの
ガロウド氏は「首相のような立場にある人物が、発言による影響力を理解していないとすれば問題だ」と言及。かつて「米を買ったことがない」と発言して辞任した江藤前農水相を引き合いに出し、「メディアは江藤氏の発言を大きく取り上げたが、首相の今回の発言の方がはるかに重大である」とも指摘した。
政治的パフォーマンスと政策の信頼性を切り分けるべきだという点で、石破首相の発言は、単なる失言にとどまらず、政権運営の根幹に関わる問題だ。
ネットの声も怒りと不安
SNSでも石破発言をめぐる批判は噴出している。
「自国通貨を発行できる国がギリシャ以下って、首相がそんなこと言っていいの?」
「あれだけ国債に頼っておいて、今さら何を言ってるんだ」
「日本の信用をわざわざ下げにいく発言。市場に余計な動揺を与えた責任は重い」
「自分の国の財政をわざわざ最悪と断定する総理って見たことない」
「これが本当に国のリーダーの発言か?信頼できない」
* 石破首相の「日本はギリシャより財政が悪い」発言に、国内外から非難の声が相次いでいる。
* 市場への悪影響を懸念する声も多く、特に国債利回り上昇に拍車をかけかねないと指摘されている。
* 経済構造の異なるギリシャと日本を同列に語ることへの疑義も大きい。
* 発言の重みを理解していないとの批判が強まり、首相としての資質が問われている。