2025-05-21 コメント投稿する ▼
石破首相「コメ価格は5キロ3千円台に」宣言も、期限なき公約に不安の声噴出
石破首相、コメ価格「3千円台に必ず下げる」と明言 だが期限は示さず
21日、国会で開かれた党首討論において、石破茂首相は高騰が続くコメの価格について「必ず下げる」と断言し、「5キロあたり3千円台でなければならない」との考えを示した。しかし、具体的にいつまでに実現するのかという期限は明言せず、国民の間では「結局、いつ下がるのか」と不満の声が広がっている。
現在、市場で流通しているコメは5キロで4,000円を大きく超えるケースもあり、家計への影響は深刻だ。政府は備蓄米の放出や農家への支援など対策を打ち出してはいるものの、実際に店頭価格が下がるまでには時間がかかっているのが現状だ。
「3千円台に下げる」も“いつまでに”は語られず
野党側からは、消費者が日々直面する物価高の中で、「いつまでに下げるのか」という明確な説明がないことに対する懸念が続出した。国民民主党の玉木雄一郎代表は、「米5キロをいつまで、いくらに下げるのか」と追及。これに対し石破首相は「3千円台にする必要がある。1日でも早く実現したい」と答弁したが、具体的な期限には踏み込まなかった。
さらに玉木氏が「実現しなかった場合、首相として責任を取るのか」と問いただすと、石破首相は「責任は当然ある。仮に下がらなければ、政府としてきちんと説明する」と述べるにとどまり、曖昧な回答に終始した。
「待ってるだけで飢える」国民の怒りと不安
価格引き下げに向けた明確な道筋が示されない中、SNSでは国民からの批判が相次いでいる。
「いつまでに下げるのか言わないと、待ってる間に飢えちゃうよ」
「“必ず下げる”って言ってるけど、何をどうやって?中身がない」
「安くなるって話だけ聞かされても、毎日の食卓は変わらない」
「米は生活の基本なのに、この扱いはひどい」
「米だけじゃなくて、他の食品も高すぎ。早く何とかしてほしい」
「参院選が終わった秋くらいに検討とか言い出しそう」
生活に直結する米価の問題だけに、「待っていればそのうち下がる」といった説明では到底納得できない、という空気が広がっている。
消費減税には否定的な姿勢も
討論の中で、立憲民主党の野田佳彦代表が「食料品の消費税を1年間限定でゼロにすべき」と提案したのに対し、石破首相は準備期間の長さや財源の問題を理由に否定的な姿勢を崩さなかった。「減収をどう補うのか、社会保障との関係も含めたパッケージで示さない限り、選挙目当てと言われても仕方ない」とし、野党側の主張を突き放した。
ただ、コメの高騰に対しても、消費税ゼロに対しても「難しい」と言い続けるだけでは、暮らしに直面する国民の焦燥感に応えることは難しいだろう。
今後の課題は“具体性”
石破首相が掲げた「3千円台」という目標は、一見すると庶民の声に寄り添った力強いメッセージに見える。しかし、達成のための具体的なスケジュールや手段が提示されないままでは、単なるパフォーマンスと受け取られる可能性もある。
物価上昇にあえぐ国民にとって、「価格を下げる」だけではなく、「いつまでに」「どうやって」という具体策こそが求められている。政府はその責任を果たすべき時が来ている。