2025-05-13 コメント投稿する ▼
日本とフィリピン、防衛協力強化へ 南シナ海で中国をけん制
日本とフィリピン、防衛協力強化 南シナ海で中国けん制
日本とフィリピンの防衛協力を強化するための「円滑化協定(RAA)」が、5月13日に衆議院本会議で賛成多数により可決され、参議院での審議を控えている。この協定は、自衛隊とフィリピン軍の相互往来を円滑にし、共同訓練や災害救援活動をより迅速に行えるようにすることが目的だ。
南シナ海での中国の圧力に対抗
南シナ海では、中国がフィリピンの排他的経済水域(EEZ)における活動を強化し、フィリピン漁船への威嚇行為が続いている。今回の日本とフィリピンの防衛協力強化は、中国に対する抑止力としての意味合いも強い。日本はオーストラリア、英国に続き、フィリピンとRAAを結ぶことで、安全保障面での連携を強化し、地域の安定を図ろうとしている。
フィリピン政府も日本との協力強化を歓迎。マルコス大統領は「地域の平和と安定に重要な一歩」と評価し、両国の信頼関係がさらに深まることに期待を示した。
OSAを活用したフィリピン支援
日本はRAAに加え、「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を通じ、フィリピン軍に沿岸監視レーダーの供与を進めている。これは、フィリピン沿岸での監視能力を向上させ、中国の威圧的行動への対応力を強化する狙いがある。
一方、同じく5月13日の衆議院本会議では、日本とイタリアの自衛隊間で物品やサービスを相互提供する「物品役務相互提供協定(ACSA)」も可決された。これにより、日本はイタリアとも防衛協力を強化することになる。
ネットユーザーの反応
SNSでは、今回の日本とフィリピンの協力強化に対し、多様な意見が飛び交った。
「日本とフィリピンが協力することで、中国への抑止力が強まる」
「防衛協力は大事だが、戦争に巻き込まれるリスクはないのか?」
「南シナ海問題はフィリピンだけの問題じゃない。地域全体の平和がかかっている」
「フィリピンを支援するのはいいが、日本の安全はどう守る?」
「自衛隊の活動範囲が広がるのは懸念もあるが、必要な連携だ」
今後の展望
RAAの参議院での承認が得られれば、日本とフィリピンは共同訓練や災害対応などでの協力がさらに進む見通しだ。また、日本が進める「自由で開かれたインド太平洋」構想の一環として、東南アジア諸国との連携強化も期待される。
さらに、防衛装備品の供与や軍事交流を通じて、日本はフィリピンを含む地域諸国との信頼関係を強化し、中国による一方的な行動に対抗する姿勢を鮮明にしている。
* 日本とフィリピンの円滑化協定(RAA)が衆議院を通過。
* 南シナ海での中国の威圧行動を牽制する狙い。
* フィリピンに沿岸監視レーダー供与を決定し、防衛力向上を支援。
* 日本はイタリアとも物品役務相互提供協定(ACSA)を締結。
* 参議院での審議を経て、協力が正式に進む見込み。