2025-04-17 コメント投稿する ▼
石破首相、靖国神社の春季例大祭で参拝見送りへ 外交配慮で「真榊」奉納にとどめる見通し
靖国神社では春(4月)と秋(10月)に例大祭が開かれ、毎年、政府関係者や政治家の参拝が注目を集める。しかし、現職の首相が参拝したのは2013年12月の安倍晋三元首相が最後。それ以降は、岸田文雄氏や菅義偉氏を含め、供物の奉納にとどめる対応が続いている。
石破首相も昨年の秋季例大祭では参拝を控え、同様に真榊を奉納した。今回も、政権内には中国や韓国などからの反発を懸念する声があり、外交上の配慮が判断の背景にあると見られている。
政府関係者の一人は「日中、日韓関係が改善の途上にある中、あえて刺激するような行動は避けたいという思いが強いのではないか」と話す。近年は安全保障や経済面での連携も重視されるなか、首相の対応には慎重なバランス感覚が求められている。
- 石破首相は靖国神社の春季例大祭(4月21~23日)で参拝を見送る方針。
- 代わりに「真榊」を奉納する見通し。これは昨年の秋季例大祭と同様の対応。
- 靖国参拝には中韓両国が敏感に反応する傾向があり、政権内には外交への影響を懸念する声も。
- 現職首相の参拝は2013年の安倍晋三氏以来行われていない。
- 日中・日韓関係の改善を進める中で、石破首相は摩擦を避ける判断を優先したとみられる。
参拝を控えることで保守層からの批判も予想されるが、石破首相としては国際関係とのバランスを重視した「現実路線」を選んだ形だ。今後、秋の例大祭でどのような対応を取るかにも注目が集まる。