2025-03-25 コメント: 1件 ▼
選挙ポスターの品位保持へ 公選法改正案が参院特別委で可決
■ 改正案の主な内容
- 選挙ポスターにおいて、他人や他の政党の名誉を傷つけるなど、品位を損なう内容の記載を禁止する。
- 営利目的でポスターを使用した場合、100万円以下の罰金を科す。
■ 付則に盛り込まれた対策
- SNSでの選挙に関する偽情報の拡散に対応する。
- 当選の意思がない候補者が他の候補者を応援する、いわゆる「2馬力」と呼ばれる状況を念頭に、候補者間の公平性を確保するための施策のあり方を検討し、必要な措置を講じる。
■ ポスター規格の統一に関する改正案も可決
同日の委員会では、選挙ごとに異なっていたポスターの大きさを統一する改正案も全会一致で可決された。これにより、選挙ポスターの規格が統一され、候補者間の公平性が一層確保されることが期待される。
■ 今後の見通し
これらの改正案は、26日の参議院本会議で可決・成立する見通しである。成立すれば、東京都議選(6月13日告示、22日投開票)や夏の参議院選挙までに導入される見込みである。ただし、具体的な施行日については、今後の政府の対応を注視する必要がある。
■ 各党の対応と今後の課題
今回の改正案に対して、自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党、共産党が賛成し、れいわ新選組が反対した。各党の対応からも、選挙ポスターの品位保持に関する必要性が広く認識されていることがうかがえる。今後は、SNSでの偽情報拡散や「2馬力」選挙といった新たな課題への対応が求められる。具体的な施策の検討と実施が急務である。