2025-03-05 コメント投稿する ▼
【予算案審議開始:石破首相、高額療養費の引き上げ実施方針を維持
■高額療養費制度の負担上限額引き上げ
議論の焦点の一つは、高額療養費制度の負担上限額引き上げ問題である。
全国がん患者団体連合会の轟浩美理事は、患者から寄せられた3600件以上のアンケート結果を基に、引き上げ凍結を求めた。
彼女は、「引き上げを知って泣いた」「医療費を更に払うことができず、子どものためにお金を残す方がいいのか追い詰められている」など、患者の悲痛な声を紹介し、負担増加に対する懸念を表明した。
これに対し、石破首相は、医療費全体の増加速度を指摘し、「制度の持続性を考慮し、8月の引き上げを予定通り実施する」方針を改めて示した。
患者団体との面会意向も伝えたが、引き上げ実施に対する姿勢に変更はないことを明言した。
■企業・団体献金の禁止に関する議論
野党が主張する企業・団体献金の禁止について、首相は「透明性を確保し、公開性をさらに上げていく」と述べ、慎重な姿勢を維持した。
政策が歪められるとの指摘には、「仮にそうであれば国民の厳しい審判が下る」と反論した。
■自民党派閥の裏金事件に関する対応
自民党派閥の裏金事件に関して、旧安倍派幹部の参考人招致については、「国会の判断があれば、自民党として真相解明のために必要な協力はしていく」と述べたが、党総裁としての積極的な姿勢は見せなかった。