2025-02-13 コメント投稿する ▼
石破首相、米軍基地とPFAS汚染の因果関係について明言を避ける
■沖縄県専門家会議の見解
沖縄県が設置した専門家会議は、2025年2月4日に「汚染源は普天間飛行場である蓋然性がさらに高まった」とする総括を発表した。
■PFASとは
PFAS(パーフルオロアルキル物質)は、有機フッ素化合物の一群で、特に発がん性や内分泌かく乱作用が指摘されています。PFASは非常に安定しており、自然界ではほとんど分解されないため、環境中に長期間残留し、人体にも蓄積されることが特徴です。このため「永遠の化学物質」と呼ばれています。
PFASには多くの種類があり、その中には人体に悪影響を及ぼすものと、そうでないものがあります。特に懸念されているのは、次のような有害なPFASです。
・PFOA(ペルフルオロオクタン酸):発がん性や肝臓、免疫系への影響が確認されており、環境中でも高濃度で検出されることが多い。
・PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸):神経系への影響や内分泌系のかく乱が懸念され、急性毒性も示唆されています。
一方で、人体への影響が少ないとされるPFASも存在しますが、これらも安定性が高いため、長期的な蓄積や環境汚染のリスクを完全に無視することはできません。PFASの有害性が注目される中で、特に健康に悪影響を及ぼす可能性が高い化学物質については規制や管理が強化されています。
■米軍基地とPFAS汚染
米軍基地周辺でのPFAS汚染は、消火訓練で使用される泡消火剤が主な原因とされています。 特に、普天間飛行場周辺での高濃度検出は、基地が汚染源である可能性を示唆しています。
■政府の対応と課題
石破首相は、米軍基地とPFAS汚染の因果関係について明言を避けています。 しかし、沖縄県の専門家会議は、普天間飛行場が汚染源である可能性が高いと指摘しています。 今後、政府は米軍との協議や調査を進め、住民の健康と環境保護に向けた具体的な対策を講じる必要があります。