2025-09-03 コメント投稿する ▼
石破首相「居座り」で自民党内に亀裂拡大 伊吹文明氏「現状こそ政治空白」と警告
石破首相「居座り」で自民党内に広がる亀裂
7月20日の参院選大敗から1カ月以上が過ぎても、石破茂首相(自民党総裁)が進退を明確にしないことで、党内に深刻な亀裂が広がっている。総裁選前倒しの是非が8日に決定されるが、首相の「居座り」が政治の停滞を招いているとの批判が強まっている。
2日に開かれた党両院議員総会では、首相が「しかるべきときに決断する」と述べるにとどめ、辞任に言及しなかった。これに対し、出席した中堅議員は「『しかるべきとき』っていつだよ。通常の総裁選が実施される2年後か?」と憤りを隠さなかった。
総裁選前倒しを巡る対立と派閥力学
党内の一部には、今回の総会で首相が退陣を表明すると予想していた議員もいたが、結果は不発に終わった。総裁選の前倒しを求める声は旧派閥ごとに強まっており、これが党の分裂を加速させている。
若手議員の一人は「前倒しには賛成だ」としながらも、「派閥単位での動きは有権者にどう映るか考えるべきだ」と語り、旧来型の派閥政治に嫌悪感を示した。
さらに「石破首相が破れかぶれで衆院解散・総選挙に踏み切るのでは」との臆測まで流れている。自民党関係者は「前倒し要求派を牽制するため、首相サイドが意図的に流している可能性がある」との見方を示した。
伊吹文明氏「現状こそ政治空白」
伊吹文明元衆院議長はSNSで「一政党内の抗争での解散などは前代未聞で、国会の権威のためにも憲法違反の暴言・妄言は慎むべきだ」と厳しく批判。さらに「政権与党の現状はもっと大きい政治空白では」と指摘した。
伊吹氏は「国民へ党としてのケジメと再出発の決意表明のないまま、党内のゴタゴタが続く現状は石破総裁や自民に猛省をうながしたい」と述べ、首相本人だけでなく党全体の責任を問いかけた。
ネット上でも批判や疑問の声が広がっている。
「居座り続けるのは国民を無視しているように見える」
「選挙で負けても責任を取らないなら民主主義の形骸化だ」
「派閥争いにしか見えない。泥舟内での争いだ」
「経済対策が遅れることこそ政治空白」
「有権者の信頼を回復する道筋を示すべきだ」
経済政策停滞と国民の不信感
首相は続投の意欲を崩していないが、具体的な政権運営の指示は乏しいとされる。物価高に対応する経済対策が始動したのも今月に入ってからで、対応の遅れは国民生活に直結する。
「居座り」と「前倒し」をめぐる党内の抗争は、与党としての責任放棄との批判も免れない。政権を担う自民党が国民の生活よりも内輪の権力闘争に関心を奪われている構図は、支持基盤を大きく揺るがしかねない。
石破首相居座りで自民党内に亀裂、泥舟内の争いが政治空白を拡大
石破首相が進退を明確にせず「居座り」を続けることで自民党内の亀裂は深刻化。伊吹文明氏は「現状こそ政治空白」と警告し、党内外から批判が高まっている。