2025-01-01 コメント投稿する ▼
中国が宮古海峡で封鎖演習、台湾有事を想定か…沖縄・尖閣周辺に「重武装」海警船団も初確認
宮古海峡での封鎖演習
昨年12月22日、中国海軍のジャンカイ級フリゲート艦3隻と海警船3隻が、宮古海峡を太平洋側から東シナ海側へ共同航行しました。この海峡での軍艦と海警船の共同航行は初めて確認されたもので、台湾有事の際の海上封鎖を想定した演習と見られています。
軍艦3隻は、台湾と先島諸島を取り囲むように航行し、海警船と合流したとされています。この動きは、台湾周辺での海上封鎖を示唆する特異なものと分析されています。
尖閣諸島周辺での重武装海警船団の活動
昨年12月6日、76ミリ砲を搭載した海警船4隻が尖閣諸島周辺の日本の接続水域を航行しました。尖閣周辺で全ての海警船が76ミリ砲で武装しているのが確認されたのは初めてのことです。
海警船の76ミリ砲は、海上自衛隊の護衛艦にも搭載されているもので、最大射程は約10~15キロメートル、1分間に60~120発の発射が可能です。これにより、中国側は海上保安庁の巡視船を上回る火力を備え、威嚇を強めています。
中国の意図と今後の展開
中国は、台湾有事の際に海上封鎖を行い、その範囲を尖閣諸島や先島諸島まで拡大する可能性があります。今回の演習や活動は、そのシナリオを念頭に置いたものと考えられます。
海警船は2021年施行の「海警法」により、国家主権が侵害された際に武器の使用が可能となり、中央軍事委員会の命令で防衛作戦の任務を執行することが明記されています。これにより、海警は「第2の海軍」としての役割を強化しています。
日本政府は、中国側のこれらの動きに対し、警戒を強めています。特に、海警船の重武装化や軍との一体運用の強化は、台湾や日本への圧力を高めるものとして注視されています。