2025-04-15 コメント投稿する ▼
「またか」との声も 森友開示文書に欠落 財務省の“隠蔽体質”に疑念再燃
今月4日に財務省が新たに開示した文書は、近畿財務局職員だった赤木俊夫さんが自殺に追い込まれるきっかけとなった改ざん問題に関連するもの。開示を求めてきた妻の雅子さんとその弁護団が確認したところ、文書の一部に欠番があることが判明。つまり、文書全体が開示されたのではなく、抜け落ちている部分があるというのだ。
これに対して、財務省の加藤大臣は15日の会見で、「意図的に隠しているわけではない」と強調。開示したのは「検察に提出した資料をそのまま出しただけ」と釈明した。しかし、なぜ文書の番号が飛んでいるのか、その理由については「確認できていない」とするだけで、具体的な説明はなかった。
弁護団は14日に財務省に説明を求める申し入れを行っており、「国民の知る権利を踏みにじっている」と厳しく批判している。
- 森友学園をめぐる改ざん問題で新たに開示された2000ページ超の文書に欠落が発覚
- 時系列で付された文書番号の一部が欠番になっており、意図的な除外の可能性も指摘
- 財務省は「隠していない」と否定するも、欠番の理由は「不明」と説明なし
- 弁護団は14日に正式に説明を求める申し入れ
- 赤木雅子さんは「すべて明らかにしてほしい」と訴え続けている
赤木さんは、組織ぐるみの文書改ざんに関与させられ、深く苦しんだ末に命を絶った。にもかかわらず、今回の開示文書でも完全な情報が明かされていないことに、世間からは「またか」「結局、変わっていない」といった失望の声が上がっている。
一度大きく揺らいだ信頼は、容易には取り戻せない。財務省が本気で過去の過ちと向き合うつもりならば、まずは全ての資料を正直に、誤魔化しなく開示することが求められる。隠蔽体質を改める機会は、まだ失われていないはずだ。