2025-05-23 コメント投稿する ▼
小泉進次郎農相の「お古のベビー服」騒動 贈り物の常識が問われる政界の舞台裏
「よだれかけ事件」が波紋
自民党の小泉進次郎農林水産大臣が、森山裕幹事長のひ孫誕生を祝うため贈った“お祝い品”が、永田町の空気を一変させた。届けられたのは、なんと自分の子どもがかつて使っていたベビー服。その中には使用感のあるよだれかけまで含まれていたという。
党内の一部では「進次郎さんらしい」との声もあるが、目上の人物に“お古”を渡すという行為には、さすがに驚きが広がった。関係者の一人は、「いくらなんでも非常識すぎる。総裁選の協力を仰ぐついでにこんな贈り物を持参するとは、感覚を疑う」とこぼす。
SDGsの意識か、ただの感覚ズレか
小泉氏はかつて環境大臣を務め、サステナブルな価値観の発信に力を入れていた。そうした経緯から、この贈り物も“もったいない精神”に基づくものだったのではないか、との見方もある。実際、妻である滝川クリステル氏もInstagramで「母が私の赤ちゃん時代の服を持ってきた」と投稿し、古着への愛着を語っている。
しかし、受け取る側の心情は別だ。長年政界を支えてきた大先輩に対して、いかにリユース文化を重んじていても、その意図が伝わらなければ単なる“ズレた贈り物”で終わる。
進次郎氏の評価は二分
一方で、小泉氏の党内での立ち位置は決して悪くない。政治改革をめぐる野党との協議では、「企業献金は廃止ではなく透明化を」と自説を崩さず、現実路線で渡り合ってきた。森山幹事長自身も、小泉氏の働きを「よく汗をかいている」と高く評価してきたという。
農水相としても、過去に部会長を経験しており、食料政策には明るい。特にコメ政策では、価格の安定化を目指し、備蓄米の流通改革にも意欲を見せている。今回の一件で“贈り物センス”に疑問符は付いたが、政策面での手腕に期待する声は根強い。
ネットの反応は冷ややか
SNSでは、進次郎氏の“贈り物センス”に対して辛辣なコメントが相次いでいる。
「自分の子の古着って、目上の人にあげるものじゃないよ」
「環境配慮かもしれないけど、常識をわきまえてほしい」
「政治家同士の関係で“お下がり”はナシでしょ」
「奥さんの影響かな?でもこれはさすがに失礼」
「信頼されたいなら、TPOを考えるべきだと思う」
一方で、「むしろ人間味があって面白い」と好意的に受け止める意見も一部には見られたが、圧倒的多数は「空気の読めなさ」に戸惑っているようだ。
「コメ価格下げ」で名誉挽回なるか
国民の関心が高まる農業政策において、小泉氏がどのような成果を上げるかが今後の評価を左右する。米価の高止まりに不満が募る中、実効性のある政策を打ち出すことが求められている。
今回の“よだれかけ事件”は、政治家にとって「常識」がどれほど大切かを改めて浮き彫りにした。だが、パフォーマンスよりも実績で語られるべき立場にある小泉氏には、今後の仕事ぶりで国民を驚かせてほしい。