2025-05-21 コメント投稿する ▼
小泉進次郎農水相が再び農協改革に着手へ コメ価格高騰でJAとの対立再燃の兆し
小泉進次郎氏が農水相に再登板 JAとの緊張再び
江藤拓前農水相が“コメを買ったことがない”という発言の波紋により辞任したことを受け、小泉進次郎氏が新たに農水相に就任した。小泉氏は過去に農協改革を主導し、全国農業協同組合連合会(JA全農)と激しく対立した経緯がある。今回の任命により、JAとの間に再び緊張が走る可能性が高まっている。
米価高騰と流通停滞 備蓄米は“届かぬ米”に
米価が高止まりする中で、政府は2月に備蓄米の一部を市場に供給する措置をとったが、結果は芳しくなかった。全体の9割以上をJA全農が落札したにもかかわらず、実際に店頭に並んだのはごくわずか。一部の大手卸業者を通じてしか流通せず、一般消費者の手には届いていないという状況だ。この対応に対し、一部専門家からは「JAが価格を意図的に調整しているのでは」との批判も出ている。
手数料や資材価格をめぐる旧い火種
小泉氏は2016年、自民党農林部会長として農協の流通や価格構造に切り込んだ。特にJA全農が徴収する出荷手数料について、「農家ではなく農協が潤う仕組みになっている」と問題視し、当時のJA幹部との間で激しいやり取りが交わされた。さらに、農協が販売する資材が一般市場より高額である点にもメスを入れ、JAを株式会社化する提案まで行った。しかし自民党内の農林族から強い反発を受け、改革は頓挫した経緯がある。
党内力学の変化が改革の追い風に?
ここ数年、自民党農林族の顔ぶれには変化が起きている。汚職などで退いた議員も多く、かつてのような強い抵抗勢力は影を潜めつつある。江藤氏の辞任でその流れがさらに加速する可能性もあり、小泉氏にとっては農政の再改革に挑むチャンスとも言える。一方でJA側も世論を逆なでするような発言が相次いでおり、立場は決して盤石とは言えない。
4月、JA全農山形が新聞に掲載した「それでもお米は高いですか?」という広告はSNS上で批判の嵐を巻き起こした。さらに、農業協同組合新聞で紹介された「ごはん1杯はコンビニサンドイッチより安い」との主張も「的外れな比較」とされ炎上した。極めつけは今月、JA全中の会長が「今のコメは高くない」と発言し、生活者との温度差が改めて浮き彫りとなった。
ある与党関係者は「今のJAには世論の風当たりが強くなっており、小泉氏にとって改革を進めやすい環境が整ってきた」と語る。
SNSの声
「小泉進次郎に期待。農協は変わるべきタイミングだ」
「備蓄米の9割がJAって…そりゃ流通しないよ」
「JAの広告、庶民をバカにしてる感じでムカついた」
「農水族の抵抗が弱まった今こそ、抜本改革を」
「進次郎がやるべきは“セクシー”じゃなくて“本気”の農政改革だ」