2025-04-19 コメント: 1件 ▼
小泉進次郎氏が石破首相に直言「自民は何を目指す政党か、もっと旗を掲げよ」
「自民は何を目指す政党か、もっとはっきり打ち出して」小泉進次郎氏が石破首相に“発信力”を注文
自民党の小泉進次郎衆院議員が19日、富山県での取材に応じ、石破茂首相に対して「もっと総理自身の思いを前面に出して発信してほしい」と求めた。小泉氏は、自民党が少数与党という立場にある中で「野党に配慮するのは分かるが、言うべきことをはっきり言わないと、自民党が何をやりたい政党なのか伝わらない」と指摘した。
自民の「旗印」見えない現状に苦言
小泉氏は「今、自民党に必要なのは、どんな社会を目指し、どんな改革を進めたいのか、明確な旗を掲げることだ」と強調。そのうえで、発信の主導権は石破首相自身が握るべきだと語った。
さらに、アメリカのトランプ前大統領を例に挙げ、「全部を真似る必要はないが、スピード感と分かりやすさ、そして信念を持って行動する姿勢には学ぶべき点がある」と述べ、石破首相に対しても「もっと思い切ってやってもらいたい」とエールを送った。
社会保障の考え方も明確にすべき
社会保障の分野でも、小泉氏は「最後のセーフティーネットは必ず守る。しかし自民党の考え方は、『大きなリスクは社会で支える、小さなリスクは自分で引き受ける』というものが基本哲学だ」と説明。政府が見送った高額療養費制度の負担上限引き上げ問題を例に、社会保障政策の方針があいまいになっている現状に苦言を呈した。
給付か減税か、どちらにせよ「何もしない」は選択肢にない
物価高への対応については、「生活が厳しい人たちがたくさんいる。給付にしても減税にしても、何もせずにやり過ごすなんてことはあり得ない」と述べ、政府に早急な対応を求めた。
党内からのエールか、プレッシャーか
小泉氏の発言は、一見すると石破政権への叱咤激励のようにも見えるが、その背景には、党の存在感が薄れつつあることへの危機感がにじむ。自民党が再び政権の主軸として信頼を得るためには、政策の中身とともに「誰がどんな覚悟でそれを実現するのか」が問われている。