2025-09-04 コメント投稿する ▼
小泉進次郎氏、衆院解散論を否定 自民党内の「泥舟内での争い」に厳しい視線
小泉進次郎氏、衆院解散論に疑義 「解党的出直し」をめぐる党内の混迷
自民党(自由民主党)の小泉進次郎農林水産相が、党内で一部に浮上している衆院解散論について疑問を投げかけた。4日、農林水産省で記者団に応じ、「普通に考えれば、このような局面になって、解散・総選挙を念頭に『解党的出直し』という言葉を使うことはない」と述べ、総裁選の前倒しを求める声と連動した動きに冷静な姿勢を示した。小泉氏は総裁選前倒しへの賛否を明らかにしなかったが、党の内向きな権力争いに国民の視線が厳しく注がれている現状を意識した発言とみられる。
「解党的出直し」の真意と国民の受け止め
今回の発言の背景には、参院選総括報告書に盛り込まれた「解党的出直し」という文言がある。この言葉をめぐっては、党内で「衆院解散と総選挙を前提にした抜本的刷新」と受け止める声がある一方、「総裁選や党改革を意味するにとどまる」とする意見も交錯している。小泉氏は「ゼロからやり直す、と取るのが必然だ」と強調し、政権与党としての真摯な反省を国民に示す必要性をにじませた。
しかし、現状では自民党内の路線はまとまらず、国民からは「内輪の争いに終始している」との冷ややかな見方が強い。小泉氏は「国民から見ても一致結束していないのは明らか」と指摘し、早期の収束を呼びかけたが、その具体策は示さなかった。
ネット上では次のような声が相次いでいる。
「また泥舟内での争いか。国民不在の政局ゲームだ」
「小泉氏の発言は正しいが、自民党全体の信頼はもう戻らない」
「解党的出直しならまず減税だろう」
「総裁選前倒しは派閥の延命策にしか見えない」
「政治家は国民生活を直視していない」
自民党内の権力闘争と泥舟政権批判
今回の小泉氏の発言は、石破茂総理の下で進む政局の中でも、自民党の内部矛盾を浮き彫りにした。参院選敗北を受け、総裁選の前倒しを求める声が強まる一方で、解散論まで飛び出す状況は、すでに「泥舟政権」と揶揄されるに十分な様相を呈している。小泉氏が発言で距離を取ろうとしたのも、こうした政党不信の拡大を懸念してのことだろう。
国民からすれば、給付金や場当たり的補助金よりも恒久的な減税こそが望まれている。財源探しに終始するより、国の肥大化した歳出構造そのものを見直す「政治のダイエット」が必要であるにもかかわらず、党内では依然として権力闘争が優先されている印象が拭えない。
政治信頼の再構築へ必要な道筋
政治の混迷は、経済政策や社会保障の停滞を招く。物価高や賃金問題、外交課題など、国民生活に直結するテーマが山積する中、与党が「解散か総裁選か」と内向きの議論に明け暮れている姿は、政治不信をさらに強める。小泉氏の「ゼロからやり直す」という言葉は、党内の刷新にとどまらず、政治全体が国民の信頼をどう取り戻すかを問いかけているといえる。
石破政権の下で自民党が再生の道を歩めるか、それとも内部の覇権争いに沈み続けるのか。今後の動向は、国民の厳しい監視の下に置かれるだろう。